滋賀の工務店が国産無垢の床材をまじめに推すブログ
住宅の床材についての基本の知識はまずこちらから そもそも論ですが、皆さんは無垢の床材を正しく理解…
家を建てる際には色々決めることがあり、その中の一つ、室内建具についてまとめてみました
さて、木の家を建てたいと思っている人、どんな室内建具にしますか?
世の中で「室内建具」というものは、どんな風に認識されているのだろうと検索してみると、予想通り建材メーカーの作っているオレフィンシート貼りの建具がほとんどでした
シート貼りとは何?
木目をプリント(印刷)したオレフィンシートを基材に貼って作る建具です
詳しくは、下の記事を参考にして下さい
シート貼りの建具の良し悪しはともかく、無垢の床や塗り壁の家にされるなら、ぜひ本物の質感が味わえる建具を選んで頂きたいと、この記事を書きました
大きく分けて、メーカー製のものと製作するものに分かれます
※弊社施工例には各施工例へのリンクが貼ってあります
こちらの会社は岡山にあり、国産のヒノキや杉を使った建具を造られています
素材が弊社でよく使う床材と同じなので、当然相性も良く、空間の質がとてもよくなります
部分的に採用する(玄関とリビングの間仕切り部分だけなど)ことも弊社ではよくやっています
カジュアルなテイストよりも落ち着いたテイストに向いています
こちらの会社はテレビCMをやっているくらいなので、ご存じの方も多いでしょう
総合建材メーカーでは珍しい、無垢材を多く扱っている会社で、無垢材室内建具のピノアースシリーズです
少しご紹介すると、この会社は自社で木を育て、製品にするため刈った後には植林するという、古くから環境に配慮した取り組みをされています
この建具も自社のニュージーランドパインという材料を使って作られており、デザインも種類が多いのでいろんなテイストに合わせやすそうです
素材そのままの色だけでなく、塗装色やオーダーペイントまで用意されています
弊社では室内建具を製作する割合は多い方だと思います
この写真は手前が杉板を横貼りした建具で、奥は細い杉板の間にアクリル板を挟んだ引き戸です
製作(オーダー)ですから、既製品に比べ価格は少々お高くなります
例えばこちらの家ではこれら以外の室内建具はイマガワの物を使ったり、後でご紹介する和紙貼りや障子を多用することで、全体のコストバランスを計っています
すぐ前でご紹介した杉を使った造作建具が、何となく和風テイストなのに対し、こちらはいかがですか?
癖のない上品な雰囲気に仕上がっていると思います
これらはシナという木をスライスしたものを、合板の上に貼って作られた建具です
表面の材料が本物の木なので、いわゆるシート貼りの建具とは違います
一番の特徴は軽やかなイメージで、空間の質を落とさず悪目立ちしないことでしょうか
有名な建築家たちが多用しているのも、こちらの素材です
シナベニヤの素材違い版です
表面が違うだけで随分印象が変わりますね
引き違い戸なのですが、端にブラックチェリーを当てて、その部分に掘り込みを入れて引手にしています
こちらのドアの面材には、和紙を貼っています
実は壁も和紙を貼っています
和紙は紙から出来ている自然素材なので、やはり自然素材である無垢材の床との相性はとても良いと思います
和紙を貼る、というとガチガチの和風と思われそうですが、ご覧のように特に和風のテイストになるわけではありません
こちらは部屋と部屋との間仕切りを障子で作りました
障子の良いところは、閉め切っても圧迫感が少ないことです
光も通さない建具で間仕切りをすると、閉塞感をすごく感じそうです
昼でも夜でも、ほんのり明りを透す障子は緩やかに仕切る間仕切りにピッタリです
また、下の画像のようにカーテンの代わりに障子を使うのもお勧めです
例えば、玄関からリビングに入るところに建具は必要ですか?
例えば、リビング続きの畳コーナーに建具は必要ですか?
例えば、そのシューズインクロークに建具は必要ですか?
さんざん建具の紹介をしておきながら何を言うか!と思われそうですが。。。
建具がなかったら、冬なんて誰かが帰宅する度に冷気が入ってきて寒いじゃん!!
と、お叱りを受けそうですが、ほんとにそうでしょうか?
きちんと気密断熱がされていれば、一瞬冷気が入ったとしても、すぐに室内の暖気に吸収されます
今までの経験と肌感覚で言えば、ua値は0.5以下で、C値は0.5~1.0であれば大丈夫かなと思います(滋賀県多賀町を想定しています)
この性能数値については、以下の記事をお読みください
急なお客さんの時に隠せる場所が必要!
隠さなきゃいけないようなお客様が、年に何回こられるのでしょうか?
あるいは年に何回、ご両親が泊りに来られますか?
玄関から丸見えでかっこ悪いやん!!
毎日毎日、その建具を開け閉めしてSICに出入りしますか?
目隠しが欲しいなら、のれんや、緊急避難用にロールスクリーンではいけませんか?
間取り作成が進む中で、割と思考停止状態で建具を決めることが多いように思います
建具のデザインを考える前に
その建具が本当に自分の暮らしにとって必要かどうか、を考えてほしいと思います
建具は安価なものではありません
安価なものではないからこそ、必要な建具に絞り込んで、質の良い建具を選んで欲しいと思います
この記事でご紹介した建具は、無垢の床材などと同じで
経年劣化ではなく、経年変化する素材で作られています
経年劣化と、経年変化については下の記事をどうぞ
シート貼りの建具は最初は美しいのですが、残念ながらいずれはシートが捲れたりなどの、経年劣化が起こります
最初に少しコスト高にはなりますが、質の良い建具を選ぶことで長く使うことが出来、結局はコスト安になるのです
ぜひ一度、立ち止まって考えてみてくださいね
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