2020.03.10

新築するなら室内干しの場所を確保しよう

 

ここ数年で随分と市民権を得てきた室内干し

 

花粉症などのアレルギー対策にも有効ですね

 

特にこれから家を建てようと考えておられる方には、是非読んでもらいたいと思います

新築するなら室内干しのすすめ

これは言うまでもなく天候を気にしなくて済むこと。

共働きが多い現在では、いちいち天候を気にして洗濯物を外に干すのはストレスです。

子供を保育園に迎えに行って、家に帰ってご飯を作る前に洗濯物を取り込んで、という一連の流れは忙しい夫婦にとっては大変です。

あとは防犯上の意味で、若い女の子が住んでいるなどの家族構成を知られなくてすむことですね。

室内干し、干す場所はどうする?

これから新築を考えておられるのならば、どこで干すのかは必ず考えておきたいポイントです。

アパート住まいだとカーテンレールにかけてみたり、和室の鴨居に引っ掛けてみたりをよく目にしますね。

でも、せっかくこれから家を建てるのにそんな事態に陥るのは絶対避けたいところ。

普段は外干しで、専用の屋根付きスペースを作ったとしても、1年中外でばっちり乾くことはあり得ません。

それならば家の中に洗濯物を干せるスペースを最初から確保しておいたほうが、天候も取り込みも気にせず毎日が快適に過ごせますね。

洗面室に作る場合はご注意を

いろんなブログを見ていても、洗濯機のある洗面室で洗濯物を干しましょう、とよくあります。

確かに動線が短くて一見便利そうなのですが、注意点があります。

まず十分な広さがありますか?

洗面室は朝、身支度をしたり日中も手を洗ったり、夜にはお風呂の脱衣に使ったりと、家族の出入りも多いところです。

そんな場所に洗濯物がぶらぶらと下がっていると、使いにくくて困ります。

洗面室に干すスペースを作る場合は、干した状態でも他の動作がしやすいかの検討が必要です。

造作洗面台のあるランドリールーム
板張り天井の脱衣室も兼ねた造作洗面台のあるランドリールーム

こちらは洗面室を少し大きくして、常時物干しを設置した例です

お風呂に行くときは、洗濯物を端に寄せます

大きさを少し大きくして洗濯機の上のスペースを利用する、余裕があれば洗面室と洗濯室(干すスペースも含めて)は分けたほうがいいですね。

こちらは洗面室横にランドリールームを作り、その奥はウッドデッキにつながっています

動線上に作る場合はご注意を

ここでいう動線とは廊下などですね。

洗面室と同じことが言えるのですが、通るときに邪魔になると生活していく上で結構なストレスになります。

それでも動線上に作ると便利なことは確かです。洗濯が終わりウオークインにつながる廊下で干し、乾いたらすぐ隣のウオークインに片付ける。という流れが出来ます。

こういった場合は最初から通路幅を少し広くしておくことが必要です。

オススメは2階ホール?

一番いいかなと思うのはリビングの一角などに目隠しされた状態で作れることです。

あるいは2階ホールなどや目立たない位置の吹き抜けは、人の目にも入りにくいですしおススメです。

ただ、洗濯物を日常的に2階へ持って上がるということになりますから、歳をとってからが大変になるかもしれません。

そう考えるとやはり専用の洗濯室(スペース)を1階に作れるのがベストですね。

室内干し じゃあ、何を使って洗濯物を干すか

どんな設備があるのか見ていきましょう

パナソニック ホシ姫サマ

画像は天井埋め込み、電動タイプ。脱水後10キロ対応。メーカー価格¥91000

川口技研 ホスクリーン

画像は天井取付 標準サイズ 耐荷重15キロ メーカー価格¥17300

森田アルミ工業 pid4M

ワイヤー4m 最大荷重10キロ メーカー価格¥12000

PID

森田アルミ工業 kacu

E型 Lタイプ メーカー価格¥18600

森田アルミ工業 kururi

オープン価格

代表的ものを上げてみました。

こちらの画像では出しませんでしたが、ホシ姫サマでも手動タイプがありますし、ホスクリーンでも手動による昇降式があります。

室内干し 比べてみよう

各製品を見てみましょう

まず、天井埋め込み式は見た目がとてもすきっりします。(ホシ姫サマのみ)

ただ、日常的に室内干しをするなら毎日収納することもないでしょうし、普段外干しの方の緊急避難的な設備なように思います。

普段使わないものに場所をわざわざとるのは嫌だな、と思われる方が多いのでしょうが、何も考えずにリビングなどに設置すると、お客様の集まる雪のお正月のリビングに洗濯物がぶらぶらなんてことになりかねません。

やはりリビングであっても視覚に入りにくいところ、あるいはリビング以外に設置したいものです。

画像の川口技研のホスクリーンのポールは実は天井から取り外しができます。

くるっと回してロックを外します。

ただ、取り外しが出来てもポールや竿はどこかに直す必要がありますし、すっきりさせるという意味では天井埋め込みのホシ姫サマのほうが竿ごと天井に収まるので良いと思います。

逆に竿を片付けないという前提ならば、価格も安価ですしホスクリーンのほうが優れていると思います。

PIDは先の2点とはまるでコンセプトの違う商品です。

まずデザインがとてもきれいで、その上ワイヤーの出し入れも手軽に行えます。

ワイヤーのたわみもないようですし、4mという制約をクリアできればどこかにつけておくと助かるように思います。

同じくkacuもデザインが優れていますね

物干し竿というよりはインテリアの一部として、違った使い方もできそうです

見せる物干しとして、使わないときにもそのままにしておけそうですね

kururiが特徴的なのは画像でもあるように竿をかける部分に角度を付けられること

エアコンの前などに緊急避難的に用意しておくのはありかもしれませんね(2枚目の画像)

家の性能やプランに注意

ここまで読んで頂いて、疑問に思われた方があるかもしれません。

冬の洗面室や廊下に干して乾くの?まして2階ホールって。

正解です。

気密断熱の良い家で、家中を一定の温度湿度の保てることが条件になります。

ですから、これから家を建てる方はそういった家の性能にも十分注意してくださいね。

また、サーキュレーターの併用や留守の時でも外気の取り込みが出来る工夫があると1年中快適に使えそうですね

いうまでもないことですが、風の流れ、日射の取り込み具合、などを季節ごとにシュミレーションしてもらってください。

室内干し 番外編

機械に任せる

竿に干す以外にも機械に任せる方法もあります。

特にタオル類は天日干しではゴワゴワと固くなることも多く、私などは機械に任せたほうが良いと思うくらいです。

おススメは

● ガスを採用されるならガス乾燥機 リンナイの幹太くん

● ヒートポンプ式ドラム式洗濯機の乾燥機能

逆におススメしないのが

● 浴室換気暖房乾燥機(電気式)

になります。

浴室を温める程度にはいいかもしれませんが、衣類の乾燥には電気代がかかりすぎの割には干す量も限られおススメ出来ません。

下は幹太くんを実際に使ってみた感想を記事にしたブログです。

室内干しのスペースとともに考えたいのがウオークインクローゼットの作り方ですね

室内で布団を干す

バルコニーを作るコストを考えると、なるほど。と思った次第です。

毎日の洗濯、干す、片付けるという一連の作業は毎日だからこそストレスなく出来るようにしたいものですね。


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