滋賀の工務店が国産無垢の床材をまじめに推すブログ
住宅の床材についての基本の知識はまずこちらから そもそも論ですが、皆さんは無垢の床材を正しく理解…
外壁材や床材に比べて皆さんあまりイメージが湧かないのか、土間の仕上げで悩まれる方が多いように感じます。また、洗い出しは和風とか、モルタル仕上げは安っぽいなど先入観にとらわれている方も多いように感じます。この記事では住宅で使う土間の仕上げの種類や注意点などを実例を紹介しながら書いてみたいと思います
各画像の下の〇邸に、施工例へのリンクを貼りました
どんな外観の家がどんな土間仕上げを採用したのか、参考にしてみてください
住宅で土間仕上げの種類を選ぶのは、主に玄関、アプローチ、勝手口、駐車場でしょう
TOPの画像にあるようなリビングの一部を土間で仕上げるのも見かけますね
さて、それでは各素材ごとにどんな感じになるのか、どんな家に合うのか見ていきましょう
玄関でおそらく皆さんが一番目にするのはタイルだと思います
タイルは他にもアプローチに使ったり、デッキに使うこともあります。下に画像があります
タイルの魅力は何といっても豊富な種類(柄、色、サイズ)から選べることから、自分好みのテイストが作れます
また、タイルは価格も高いものから安いものまで様々です
上の2枚の画像はどちらも300角(30センチ角)のタイルですが、印象が全然違うのがお分かり頂けると思います
ベーシックなタイプから、和風、洋風などなどいろんなテイストのタイルがあります
サイズはマルトでは300角を選ぶことが多いのですが、600×300なども使えます
小さなサイズの物(例えば150角)よりも上記のサイズの方が仕上がりが良く見えると思います
下の画像はちょっと変わり種で、手前はモザイクタイルで奥のクローク部分と貼り分けています
こんな遊びが出来るのもタイルならではですね
注:このお家では内玄関がこのタイルで、外部には貼っていません(外部はウッドデッキ仕上げ)
タイルを選ぶ際、気を付けたいのは、
滑りにくいタイプの物を選ぶこと(外床用タイル)
黒いタイル、白いタイルは汚れが目立つ
価格が様々ですので選ぶ際には予算に合うようご注意ください
モルタル仕上げの土間の話の前に、よく聞く言葉、コンクリート、モルタル、セメント、モールテックスって何が違うのでしょう
セメントとは水に練って使う結合剤の総称です
外構工事で使われるセメントは石灰石や粘土などが主原料とされていて、モルタルやコンクリートの材料として用いられます。
ではモルタルとは?
モルタルはセメントに水と砂を配合して混ぜた(練った)ものです
柔らかくアレンジが効くので細かな作業に使われます
ではコンクリートとは?
モルタルにさらに粗骨材を加え、強度を上げたものになります
住宅の基礎や駐車場に使われます
この章のTOPの画像はコンクリートで仕上げた土間に、モルタルを塗ることで美しく仕上げます
勝手口などはコンクリート仕上げで終えることもあります
モルタルとモールテックスはとても良く似た仕上がりです
実は材料の中身はほとんど一緒です
では何が違うのか?
モールテックスと従来のモルタルとの違いはなんと言っても柔軟性、防水性、不燃性です。
同じセメント系材料に分類されますが、モールテックスは特殊な樹脂をセメントに混入しています。
仕上がった表面はセメントの質感を持ちながらも曲げ・たわみに対して非常に強くなります。
防水性があるので水回りを仕上げることも可能です。
従来のモルタルには防水性はあまりなく、水がつくと染みになる場合もあります。
モルタル仕上げのいいところは無垢の木との相性がいいところ
マットな質感と無機質なところがかっこいい
上の画像はリビングの半分をモルタル仕上げにしたリビングです
下の画像はモルタルに墨で色を付けました
上の画像で縦横に溝が切ってある(目地)のが見えますね
デザインであるのはもちろんですが、もう一つ理由があります
モルタルやコンクリートはクラック(ひび割れ)が入ります
上の画像のお家ではクラックを途中で止めるため目地を入れています
クラックが入ることを前提で採用しないと、こんなはずじゃなかった、ということになりかねません
クラックも意匠のうち、くらいの気概が必要ですね
とはいえ、どうしてもクラックは嫌だけど、モルタル仕上げの雰囲気が欲しいという方には、先ほどのモールテックスを使います
下の画像はモールテックスをカウンターに塗った洗面台になります
洗い出しとは古くからある左官方法のひとつで、セメントモルタルの間から砂利や玉石などの種石が姿を現している仕上げです
ビー玉やガラス片を埋め込んだものもあります
玄関やアプローチ、通り土間などにも使われることが多いです
和風ととらえられがちですが、上の画像のように洋風のドアとも相性は良いものです
表面に凹凸があるのでタイルなどに比べ滑りにくいのも特徴です
また、石との相性も良く、アプローチではピンころ石や切り石と組み合わせることも多いです
デメリットとしては、どうしても埋め込んである石などがぽろぽろ取れることがあります
見た目が変わってしまうほどではないのですが、取れることは事実です
あまりなじみのない仕上げ方かもしれませんが、こちらも洗い出し同様に日本に古くからある土間仕上げのひとつです
三和土とは赤土・砂利などに消石灰とにがりを混ぜて練り、塗ってたたき固めた素材のことを言い、3種類の材料を混ぜ合わせることから「三和土」と書きます。叩き漆喰とも呼ばれます。
今まで見てきた土間仕上げに比べ柔らかいため、
よく踏む場所などが、いづれはこすり取られたようになり、表面がぼこぼこした感じになります
ただこれも、無垢の素材の経年変化と言えると思います
文字通り天然の石を貼ります
本物の石ですから素材感はとてもいいです
ですが、タイルなどと違い厚みが均一でないものが多いため、施工費は高めになると思います
外壁を選ぶ、床材や壁材を選ぶ、と同様に土間の仕上げも実は選べるのです
何も言わないでいると、知らないうちにタイル貼りになっていた、なんてこともあるかもしれません
また、モルタル「安っぽい」や洗い出し「和風」という思い込みも捨てたいですね
インスタグラムやピンタレストを活用して、お気に入りの施工例を打ち合わせの際に建築会社と共有できるのが一番の早道だと思います
次の記事ではトイレの床材のおススメを紹介しています
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