滋賀の工務店が国産無垢の床材をまじめに推すブログ
住宅の床材についての基本の知識はまずこちらから そもそも論ですが、皆さんは無垢の床材を正しく理解…
家で使うエネルギー源に何を選びますか?
今、テレビでは盛んにガス会社がCMを流していますね。
少し前は電気会社がオール電化のCMを流していました。
選ぶ基準はやはり気になるお金のことだけど、
今回はちょっと違った切り口でも比較してみたいと思います。
家庭で使うエネルギーを主たる目的の給湯・コンロで分けると、電気、都市ガス、プロパンガス、灯油に分かれます。
灯油は給湯しか使えませんし、案外知られてないのですが灯油の給湯ってめちゃくちゃ効率悪いんですよ。
ガスや電気の方が高いと思われがちですが、同じ給湯するなら一番高いのは灯油と思って下さって間違いないです。(それに灯油を買って入れるの面倒ですしね)
という事で今回は灯油は除外します。
電気VS都市ガスVSプロパンガスでの比較をしたいと思います。
電気にしろガスにしろ、乾燥機や床暖房など色んな機器が使えて、それぞれの特徴を生かした住宅設備機器もあるのですが、そこまで比較し出したら本当に大変。
という事で、今回は年間を通して使う給湯とコンロを軸にして比較してみたいと思います。
実は、私共の地域(滋賀県)は都市ガスがまだ十分に整備されていません。
そのため弊社のお客様が都市ガスを採用する事がほとんど無いものですから、独自のデータではなく一般的に出回っているデータを利用しますので、ちょっとツメが甘い所もありますがお許し下さい
オール電化で必要な設備としては、エコキュート(給湯器)とIHコンロになります。
機種にもよりますし、多少工務店によって入り値が違いますので、一般的に工事費込みで60万円程度であるとお考え下さい。
都市ガスは、エコジョーズ(いわゆる給湯器)とか、エコワン(電気とガスのハイブリット給湯器)とか、エネファーム(ガスで電気を作れる)など、多彩なチョイスが出来ます。
さすガッスなガス会社さんは上戸彩でおなじみのエネファームをゴリゴリ押しされているのですが、
エネファームの商品単価はとにかく高い!
ぶっちぎりです。
機種にもメーカーにもよりますし、さすガッスさんは過去の貢献度で機種の価格が変わるという、弱小工務店には厳しい仕入れ価格の設定をされているので、多少金額に幅がありますが、150から200万円はかかると思って間違いないです(初期の頃は300万オーバーでしたから、これでも安くなったんですよ) それにプラス施工費で20万ぐらいかとおもいます。
プロパンガスは、機器代が飛びぬけて安いエコジョーズ(給湯器)にして、高いガス代がバレないようにしたい所ですが、ここはあえてエコワン(電気とガスのハイブリッド給湯器)での比較にします。
何故、あえてこちらをチョイスするのか・・・
それは後のおたのしみという事で(笑)
という事で機器代+施工費で80から100万になります。
このように初期費用についてはエコジョーズがダントツ安いのですが、プロパンガスの場合はガス代が高いのであまりおススメはしていません
となると初期費用で一番安いのはオール電化となります。
余談になりますが、最近は電力会社が選べるようになりましたね。
都市ガスも同じく自由化ですので、大阪ガスだけでなく関電ガスが選べます。
プロパンガスは、、、昔から自由化です(苦笑)
電気は関電、都市ガスは大阪ガスと独占状態でしたので、比較できるようになって良かったのかなーとは思いますが、電気は特に色んな業種が参入してますから、比較するのは大変です。
これはまた別のブログで書くとします。
実は家族の人数や、家族が使う時間帯によって随分と変わってくるので比較がとても難しいです
まず、オール電化の仕組みをわかりやすく言うと、夜中の電気代はすごーく安く、朝と夜のわさわさした時間帯は少し安く、それ以外は普通の電気の契約より高いという設定になっており、さっきも言ったように使う時間帯によって大きく価格が変わります。
都市ガスについては、基本的に大阪ガスと関電ガスの比較ですが、じつはあまり良く知りません!(苦笑)
エネファーム料金っていうのがあって、通常料金よりかなりお安いガス代になり、プラス床暖とか、浴室乾燥機付けるとかで料金体系が変わったように記憶しておるのですが・・・
プロパンガスも同じく、条件によりけりでガス単価が変わってきます。ほぼ都市ガスと同じ内容で単価が変わります。
都市ガスと同じく、プロパンガスも自由化されてますから選ぶ会社によってガス単価は変わります。
関西電力のオール電化といえば、はぴeタイム(R プラン)です
以上が各電力会社が出している数値です。
なかなか良心的というかマジメな数値ですね。
ところで弊社のお客様のオール電化住宅の実数値は、関電のデータから言うと45%減になってます。
安っ!
電力会社は一般的な住宅(中断熱中気密以下)をベースに算出している数値なので、性能が低い家だとどうしてもこれぐらいはかかると思いますが、弊社の高断熱・高気密の家なら上記の金額でいけますのでご安心下さい。
こちらは今時の家(高性能)でのデータを出して下さっているサイトがありましたので、かなり実数値に近いと思いますので、そのまま利用させて頂きました。
※ガス会社のデータはどうも胡散臭いので、採用しておりません
やっぱり高いなぁ、、、
余談ですが、エネファームの広告宣伝みると、
表向き1 W発電で電気を作るからお得
表向き2 年間6万から8万光熱費が削減
表向き3 年間6万なら初期投資が高いけど回収可能
とか書いてますけど、あれ、ちょっとサギっぽいですからご注意下さい。
データは合ってますが、比較の対象が悪い
裏の意味1 確かに発電しますけど、発電の為にめちゃくちゃガス使います
裏の意味2 年間6万の削減の対象は普通のガス料金のエコジョーズ使った普通の家の光熱費ですから、そりゃ削減になるでしょう。
裏の意味3 6万で20年もつかえば初期投資は回収できますけど、まず壊れる可能性があります。
壊れなかったとしても回収対象が150万の機器ですから、ランニングもイニシャルも安いオール電化と比べたら、どこまでいっても回収どころかお金垂れ流し状態です。
弊社のお客様の実数値データをメーカーのデータと比較してみました。
メーカーのデータはこれも一般住宅ベースなのかな?
弊社で採用頂いたお客様の平均数値はメーカーの40%減ですね。
やはりこれも性能の良い家は光熱費が安くなるという証明ですね。
さて、何でこのハイブリッド給湯器はお得になるのか。
それをご説明しなければなりませんね。
ハイブリッド、つまり電気とガスを併用した給湯器になります。
分りやすく言えばプリウス。
電気の良い所とガスの良い所をうまくミックスする事(ガスの悪い所を電気で補うという意味かな)で、出来るだけエネルギー(電気もガスも)を使わないようにする給湯器になります。
電気の契約はもちろん一般電灯契約になりますが、ガスはエネファームなどと同じ安価なガス単価になります。
基本的に必要な量だけ電気で沸かしてタンクに貯める。
なくなってきたら電気で沸かす。
エコキュートのように夜中で一気に大量のお湯を沸かして貯めるのではなく、必要な時にだけ沸かすという事で電気使用量を減らします。
電気代だけで見ると夜中の安い電気で作るオール電化のエコキュートの方がもちろん安いですが、使っている電気使用量はハイブリッドの方が少ないんです。
この辺りが省エネのポイントですね。
ガス給湯器は貯めていたタンクにお湯が足りなくなった時とか、追い炊きする時に使う程度ですから、極端にガスを使わないんですね。
だからこんな安いランニングコストになるんです。
更に太陽光発電とも相性が良くて、昼間の発電した電気で沸かせるモードや、逆に売電を優先して夜は電気とガスのお得な方で沸かすといったモードもあるので、こんな低ランニングコストになるんです。
ちょっと肩入れすぎた説明になりましたが、とにかくハイブリッド給湯器は良いと思います。
ズバリ安全性と価格です。
火を使いませんから火事になることもなく、高齢者のいる家でも安全に使えます。
深夜電力を使ってお湯を貯めておくので、電気代も安く済みます。
停電時にコンロも給湯もすべて使えなくなります。災害に弱いですね
貯めておいたお湯なのでそのままでは飲めません。
深夜電力を使ってお湯を貯めておくので、何かの理由でお湯を使いすぎると一時的に給湯できなくなります。
その時の沸き増しはめちゃくちゃ高くつきますよー
プロパンに比べると単価が安い
電気と同じ、インフラとしては万能。
タンク入れ替えや給油などの面倒がない。
メーターは付きますが、外観にブサイクなタンクは付きません
火力が強いので料理に向いているのと、あまり知られていませんがガス乾燥機にも使えます。
自由化とはいえ大阪ガスと関電ガスしかない(弊社所在地)
災害時には遮断される。(電気に比べ復旧は遅い)
火を使うので火事の可能性と、まずないが爆発?の可能性がある
災害に強い。震災後などライフラインが断たれた時も、プロパンガスだけは使えます。
火力が強いので料理に向いているのと、今人気のガス乾燥機にも使えます。
料金が電気や都市ガスと比べて高いこと。
火を使うので火事の可能性と、まずないが爆発?の可能性がある
古い営業形態の会社があり、正直ぼったくり?と思うような営業方法をする会社がまだある。
また、卸しと小売りがあり地域により出来る出来ないがある。
安全面や料金面で見ると軍配はオール電化です。
いや、欠点も見つからないぐらいの完勝と言っても良いかもしれません。
もうお気づきかもしれませんが、それでも弊社はオール電化が一押しではありません。
その理由として、ちょっと違う角度から比較してみたいと思います。
災害大国の日本ではたびたびライフラインが寸断されてしまいます。
日本に住んでいる以上、いつ大きな地震がやってきてもおかしくはありません。
また、異常気象の昨今では、2019年の千葉や長野のような台風災害が起こる事は、想定しておかなければなりません。
ひとたびライフラインが断たれると、自分の力だけではどうしようもありません。
電気の復旧は早いという神話がありましたが、19年の千葉でついにその神話は崩れてしまいました。
まずは、家自体を災害に強い家にしなければなりません。
そのために許容応力度計算による耐震等級3を確保するのは必須であり、弊社では変更の出来ない標準仕様にしております。下の記事は弊社の考え方です。
その上で、被災後も考えなければなりません。
生き残る為の性能は当然大事ですが、その後生き続ける事、暮らしていく事も重要になります。
そこで出てくるのが、電気や都市ガスといった災害に弱い熱源ではなく、災害に強いプロパンガスです。
できれば、太陽光とセットでお考え頂きたいです。
そうすると・・・
災害時には、もちろんプロパンガスも遮断されますが、自ら復旧させる事が出来ますので、ガスコンロは即座に使えます。
水があればお湯を沸かす事も出来ますし食事も作れます。ちなみにタンクに水が残っていれば(エコワンの場合)それを出す事が出来ます。
いかがでしょう。
こう考えると、オール電化に比べイニシャル・ランニングコストが高く付くのは致し方ない所ではありますが、その価格差はエネファームほどの差は無く、何より災害時の強さを考えると、プロパンガスの選択は大いにあり得ると思いませんか?
もちろん、これからもっと良い商品も出てくると思います。
電気もガスももっと災害時に強い仕組みを作ってくる事とは思いますが、現時点ではトータルで考えてプロパンガスより良い熱源は無いのではないかと弊社は考えております。
実はもうちょっと、プロパンガスについてはお得な話もあるのですが・・・
それはここではちょっと書けませんので、営業担当の私まで、個別にご連絡頂ければと思います。
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家づくりにはたくさんの落とし穴があります。
建てる時には教えてくれないこともあります。
誰だって出来るだけ安く家を建てたい
それは当たり前のこと
でも、建てる時の費用を安くするための選択が
光熱費のやたらかかる、寒くて暑い家になってしまったら?
10年後、20年後に何百万とコストのかかる家になっていたら?
残念ながらそういったことが実際にあるのです
建てる前に知ってたら、こうしていたのに!
という事も少なくありません。
そんな悔しい思いをする人を一人でも減らしたくて
「家を建ててからかかるお金の話知っていますか」
という小冊子を作りました。
これを読んだうえで、
納得の家づくりをして頂きたいと、心から願っています。
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