2018.09.07

高性能で耐震等級3の地震に強い家のメリットは何か

 

台風21号や北海道での地震により、被災された皆様にお見舞い申し上げます。

 

一日も早く復旧され、日常の安心できる生活が送れますようお祈り申し上げます。

 

年々日本の気候がおかしくなっているように感じたり、自然災害がやたらと多いと感じているのは私だけではないと思います。そんな中私たちが出来る事、地球温暖化を止める事、自分や家族の命を守る事を真剣に考えないといけないと思います。

 

工務店のマルトに出来る事。台風や地震の発生は止められませんが、環境にやさしい家や地震に強い家を建てることは得意です。

なぜ、高性能の家を勧めるのか

弊社では高断熱高気密の家を建てています

断熱性能が高い → 外気の影響を受けにくい

気密性能が高い → 家に隙間がない

というイメージをしてください。

高気密高断熱の家の作り方はさておいて、高気密高断熱の家の何がいいのか。

メリット1・高性能の家は健康を守ります

寒い冬の夜、エアコンで22度設定の暖房をしています。就寝するためエアコンを切り翌朝を迎えます。

私が今住んでいる築28年の某ハウスメーカーの家では(そもそも22度設定では我が家は寒いのですが)朝、5度とかにフツーになっていますが、高性能の家は13度程度は保たれています。

実は人間の体は気温が13度を下回ると病気になる確率が上がるそうです。

確かに高性能の家は結露しにくいですし、そうするとカビの発生も抑えられたりするのも一因でしょうか。

高断熱高気密の家での冷暖房機器はエアコンが中心になると思います。

このエアコンの選定については中々奥深いものがあり、またの機会に記事にしたいと思います。

ひとつ言えるのは、エアコンの容量が大きければ良いというものではない。
大きすぎるのは悪の場合すらあるということです。

建築会社に最適なエアコンの選定をお願いされたほうが良いと思います。

メリット2・高性能の家は安全です

高性能の家は家の中での温度差がそんなにありません。

私が今住んでいる築28年の某ハウスメーカーの家では(しつこいですね 笑)厳冬の時期、リビングから出てトイレに行くのが嫌になりますし、脱衣室で服を脱ぐのには勇気すらいります。

高性能の家の中ではさほどの温度差はありません。

すなわちヒートショックを起こす可能性が低いということです。

実は高齢者が家の中で死亡する要因の25%はヒートショックです。これは交通事故死よりも多いそうです。

急激な温度差は

● 心筋梗塞

● 脳梗塞

● 失神

の引き金になります。

これは働き盛りの人でもなりそうで怖いですよね。

ちなみに失神することで直接は死に至ることはないそうですが、倒れた時のぶつけどころが悪かったり、湯船で溺れたりすることがあるそうです。

ちょっとお話しはそれますが、弊社ではお風呂の出入り口には引き戸をお勧めしています。(ちょっと高くなるんですけど)

これは万が一お風呂の洗い場で倒れた時に、折れ戸では倒れた体が邪魔をして救助が遅れることを避けるためです。

メリット3・高性能の家は光熱費が安上がりです

これだけ聞くと自分だけが得をしているように感じますが、安上がりということはエネルギーを使っていないということ。

電気にしろガスにしろ使う量が少ないということは限りある資源の節約にもなりますし、CO2の発生も抑えます。すなわち地球環境にやさしい家ということです。

高性能の家はその性能を作る為や保つため、家自体も長持ちします。

長く住める家というのは30年で壊してまた建てるを繰り返すような家に比べて地球環境に良いということは歴然ですね。

なぜ、耐震等級3にこだわるのか

ちょっと思い出しただけで

1995年 阪神淡路大震災

2004年 新潟県中越地震

2011年 東日本大震災

2016年 熊本地震

そして、昨日の北海道での地震です。

これだけでも多いなと思うのに、今ちょっと調べてみたら、M7くらいの地震はほとんど各年に起きているんですね。

あまりの多さにびっくりしています。

土砂崩れや津波など、人の英知を超えたところで起きてしまった天災の前には(土砂崩れに関しては天災ばかりとは言えませんが)どうすることも出来ませんが、人の手でどうにかなることはどうにかしたいとマルトでは考えています。

いろいろなポイントはあると思うのですが、まずは土地。

今回の北海道の地震でも映像が流れていましたが、「液状化」の問題です。

これから土地を購入される方は必ずハザードマップを調べる事。

その土地が過去にどんな災害に見舞われたことがあるのかを調べる事。

「水」を連想させるような地名のところは避ける事。

地盤についての記事はこちらをどうぞ

地盤調査や改良ってどんな方法がある? 地震に強い家を建てたい!

そして建築です。

メリット1・耐震等級3の家は安心に暮らせる家です

弊社の標準仕様の家は耐震等級3の家です。

どんな強さか、何となくイメージできるような書き方をしてみたいと思います。

その前に地震の表記についての説明

マグニチュードは地震の規模

震度は揺れの大きさ

東日本大震災 マグニチュード9 震度は宮城で7、千葉で5でした。

さて、

まずは 耐震等級3 > 耐震等級1 等級3の方が地震に強い

耐震等級1とは建築基準法で定められた強さです。要するに等級1があれば建物的には OK! ということです。

では、耐震等級1とはどんな強さ?

数百年に一度発生する地震(震度6強から7。阪神淡路大震災程度)の地震力に対して倒壊、崩壊しない。(震度6強とは 這わないと動けない程度)

これは一見「安心じゃーん!!」と思える日本語ですが、もう少しかみ砕いて言ってみると

耐震等級1は大地震が来ても建物が倒れない程度の強さです。全壊することはないでしょうが傾いたり、一部つぶれたりは仕方ないですね?

という感じでしょうか。

困りませんか?

そこで 

耐震等級2とは等級1の地震力の1.25倍の地震力に対抗出来る。

耐震等級3とは等級1の地震力の1.5倍の地震力に対抗できる。

これは耐震等級3ならば等級1の1.5倍の強さ、という意味ではなく2倍以上の強さになります。

ちなみに長期優良住宅の認定を取ろうと思えば耐震等級2をクリアする必要があります。

このことで考えると耐震等級2をクリアすればお国も地震に強い家と認めてることになりますね。

弊社でも少し前までは耐震等級2が標準でした。

ただ、今の日本の現状を考えると1回だけの地震に耐えられる家でいいのだろうか?という疑問にぶつかり、住まわれる人の命を守るためにも耐震等級3から妥協はしない、というスタンスになったのです。

ここで問題なのは構造計算の方法によって(ちなみに等級1は計算が必要ないそうです。怖い。)都合よく等級3が取れたりするそうです。

弊社では「許容応力度計算」という最高に強い計算方法で構造計算しています。

概ねハウスメーカーは耐震については力を入れているところが多いと思います。

気密や断熱については会社によってばらつきがありそうです。よく説明をしてもらってください。

気をつけたいのはパワービルダーや工務店です。

会社によっては「耐震等級3相当」と正々堂々言っているところもあるようです。これは耐震等級3とは全く違う代物で、都合よく耳に聞こえの良いことを言っているだけなので、くれぐれも気をつけましょう。

また、気密断熱についてまるで気にしていない会社もたくさんあります。

弊社もまだまだ勉強中ではありますが、以下の記事で弊社の考え方はわかって頂けると思います。

こういったことにまじめに取り組んでいる工務店は必ず全国にあります。良い依頼先を探してください。


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家づくりにはたくさんの落とし穴があります。

建てる時には教えてくれないこともあります。

誰だって出来るだけ安く家を建てたい

それは当たり前のこと

でも、建てる時の費用を安くするための選択が

光熱費のやたらかかる、寒くて暑い家になってしまったら?

10年後、20年後に何百万とコストのかかる家になっていたら?

残念ながらそういったことが実際にあるのです

建てる前に知ってたら、こうしていたのに!

という事も少なくありません。

そんな悔しい思いをする人を一人でも減らしたくて

「家を建ててからかかるお金の話知っていますか」

という小冊子を作りました。

これを読んだうえで、

納得の家づくりをして頂きたいと、心から願っています。

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