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工務店としての日々の仕事の中から、「これは家を建てる前に是非知っておいて欲しい」という
基本的な家づくりの知識や、家づくりや暮らしについてのちょっとしたヒント、
マルトからのお知らせなども記事にしています。
気になる単語でも検索できます。例:「資金計画」「土地」「間取り」など

家を建てる前に読みたいお話
2020.04.15

夏涼しくて冬暖かい家を、高断熱高気密で作るコツ

夏少しの冷房で涼しく、冬少しの暖房で暖かい家 「夏涼しく冬暖かい家に住みたい!」 誰もが思う事だと思います。 各部屋をエアコンや暖房器具で暖めたり冷やす事も出来ますが、たくさんのエネルギーとたくさんのランニングコストを使う事になってしまいます。 現在の家造りだと設計と条件にもよりますが、エアコン1台でそれを叶える事が出来るのです。しかも家中どの部屋に行ってもほぼ同じ室温になります。 そのような暮らしを希望されるなら、家を高気密高断熱な性能の家にする事は必須になります。 でも正直な所、 「高気密高断熱の家」 と、ほとんどのハウスメーカー、工務店はその会社の特徴として謳っておりますので、「どこに頼んでも問題ないのでは?」と思われるかもしれませんが、残念ながらそれもちょっと違います。 実は高気密高断熱にはどの数字なら高断熱で高気密だという定義がないため、自分で高断熱だ!と言ってしまえば高断熱になってしまうのです。 では何を基準に判断すればよいのか? 夏涼しく、冬暖かい家が欲しい人にぜひ知っておいてほしい数値があります。 まずは断熱性能を示す数値であるUA値です。 私の住む多賀町(滋賀県)は日本全国を気候に合わせ8つの区域に分けた地域区分で5地域となり、現行の省エネ基準では0.87という数値を確保しなければなりません。 まず第一段階がここになります。 2021年4月から、家を建てる者(提供する者)は省エネ性能の説明義務化が法制化しましたので、ハウスメーカーや工務店からも必ず説明はありますが、忘れずにこの数値の確認をしてください。 でもここでご注意を。 この数値をクリアしたからといって、夏も冬も快適な暮らしが出来るかというとそうではありません。残念ながら、建てる為の最低条件をクリアしたというだけで、まだまだ「夏暑くて冬寒い」家のままです。 上を見ればキリはありませんし、もちろん断熱性能だけで快適が決定する訳ではありませんが、最低でもUA値は0.5以上ないと、ご希望される「夏涼しくて冬暖かい」暮らしを光熱費を抑えながら得る事は出来ないと思います。 注)UA値も、あとで述べるC値も数値が小さければ小さいほど性能は良くなります 次にC値です。これは家のスキマを表す数値でして、つまり気密の性能を表しています。 UA値(高断熱)については、さきほど述べたような一応の基準がありますが、このC値については法律などで規定されておりません。 だから3.0であろうが0.1であろうが、あなたが契約しようとしている会社さんが 「高気密の家です!」 と言えば、高気密になってしまうんです。 規定もルールもありませんからね、 怖いなって思います。 こちらについては、数値の基準が無いので何とも申し上げにくい所ではありますが、やはり1.0は欲しい所で、0.5までいけば理想的だと思います。 ざっくりでいうと35坪ぐらいの家で1.0だと携帯電話の大きさぐらいのスキマで、0.5だと名刺ぐらいのスキマがあるとお考え下さい 先程の断熱性能を表すUA値は設計段階で出される数値ですから契約前にお答え出来ますが、C値については建物が出来てからしか出せない数値になります。 「弊社の建てる家は0.4以下です」 と言っても必ず出来るかどうかは、完成してからしかわかりません。 ですので、高気密の家を謳っている工務店さんにC値を尋ねる時は、もちろん会社の基準の確認は必要ですが、”気密測定”をしているかどうかの確認も忘れず行って下さい。 「普段から0.5出してますから、今はやってません。でも大丈夫ですよ」 なんて言葉で安心してはいけませんよ。 測らなければわからないのが”気密”です。 補足になりますが、断熱性能は設計段階で出せる数値ではありますが、しっかり断熱工事をしていなければ設計時の能力を発揮する事が出来ません。 高断熱、高気密は、数値の確認も大事なのですが、いかにしっかりとした施工をしているかが、実は一番重要なのです。 そうは言っても、こんな数字覚えるの面倒くさいな なんて方もいらっしゃるかもしれませんので、もっと簡単にしっかり高断熱高気密に取り組んでいる会社さんかどうかわかる質問があります。 「御社の断熱性能はG1グレードですか?それともG2ですか?ひょっとして省エネ基準ですか?」 「UA値や、C値ってよく聞くのですが何ですか?」 これらに答えられなかったり、UA値・C値が説明できない会社に“夏涼しく冬暖かい家“を求めるのは、そもそも無理があるといえます。 検討先からは外されても良いかもしれません ちゃんと答えてもらった時点でまずは第一段階はクリアですが、そもそも数値の解釈は一般の方には大変難しいと思いますので、その会社さんが建てた家の具体的な冷暖房費を聞いてみるのも良いかもしれません。 最近では、それぞれの家、それぞれの家庭の暮らし方による様々なシミュレーションが出来るようになっています。あなたの家の間取りや日射取得(窓から入る太陽からの熱)によってどの程度の冷暖房費がかかるかわかりますので、一つの検討材料としては良いかもしれませんね ここからは先程から述べている事をもう少しだけ詳しく説明させて頂きます。 前に書いた分でも路頭に迷った方はここからは読まないで下さい(苦笑) 興味の沸いた方だけお読み頂ければと思います。 断熱性能の基準値 先の建築会社の見分け方の質問の中に、G1グレードや省エネ基準という言葉が出ました。 まずはこれらが何であるかを簡単に説明しましょう。 先にも述べましたが、 日本では国を1から8の地域に分けて、求める断熱性能の基準を変えています。 例えば北海道の旭川市は1地域で、沖縄は8地域になります。 弊社のある滋賀県は、近江八幡市、草津市、守山市は6地域でそれ以外は5地域に区分されます。(新区分) その地域ごとにUA値を設定しておりまして、これを建築時には遵守しなければいけないようになっております(改正省エネ法) 但し、これは義務化ではありません。 極論言うと望ましいという数値になります。しかしながら工務店はこの数字を遵守出来ない場合、 必ずお客様に説明し、了承を得るよう説明する事が”義務化”されました。 玉虫色決着が大好きな日本人らしいですね 義務化すれば良いのに、この法律では「説明して了承える事を義務化」としています。つまり了承が得られれば守らなくても良いんですね。 賢明な皆さまは決してそんな説明にハンコは押されないと思いますがご注意下さい さてUA値の説明に戻ります。 UA値とは家全体の外部に面している面積(外皮面積)に対して、どれくらいの熱量が外に逃げているかを表します。 数字の小さいほど性能が高くなります。小さい数字の方が良いということですね。 現在、改正省エネ基準で推奨されているUA値は弊社のある5地域の場合 省エネ基準 UA値0.87以下 ZEH(ゼッチ)基準 UA値0.6以下 また民間が作った断熱基準としてHEAT20という基準がありそこでは G1グレード 0.48以下  G2グレード 0.34以下  G3グレード 0.23以下 となっています。 さて、いろんな基準が出てきました。 先程から説明している省エネ基準は、国土交通省の定める基準値になります。 残念ながらこの基準では全くと言って良いほどダメな断熱性能です。 またZEH(ゼロエネルギー住宅の略)の基準と言われる0.6でも、世界のレベルを見た時にあまりにも低いということで、民間レベルで考えられたHEAT20という基準が生まれました。 一番性能の良い基準のHEAT20については次にまとめてみました。 HEAT20とは? HEAT20とは長期的視点に立ち、住宅における更なる省エネルギー化をはかるため、断熱化された住宅の普及啓蒙を目的とした団体です。 簡単に言えば、今の日本の住宅の性能レベルは低すぎる! と、改善に立ち上がった有志団体です。 メンバーは研究者、住宅・建材生産者団体によって構成されています。 そのHEAT20が冬の暖房期に部屋に居る時だけ暖房をつける想定(5地域)でのシミュレーションしています。 以下が出典元です。 出典 一般社団法人HEAT20 ■ 暖房期最低室温 5地域 部分間欠暖房  HEAT20では、G1は最低室温をおおむね10℃に保つことにしていますが、これは非暖房室の表面結露の防止、すなわち住まいの健康を主目的にしているものです。 G2は1・2地域を除けばおおむね13℃、 G3はおおむね15℃以上を確保することとしており、これらは室内の温度むらを小さくし、住まい手の暮らしやすさの向上や温度ストレスを考え設定しています。  ・省エネ基準の家:おおむね8℃を下回らない  ・G1グレードの家:おおむね10℃を下回らない  ・G2グレードの家:おおむね13℃を下回らない  ・G3グレードの家:おおむね15℃を下回らない ■ 住宅内の体感温度が15℃未満になる面積比割合  5地域 部分間欠暖房   この指標は、単純に住宅内のどこかで15℃未満となる時間の割合を示すものではなく、住宅内部で15℃未満となる時間・面積が全体のどれくらいあるのかを示したものです。 実際の住宅においては、時間のみならず空間の温度むらも考慮して検討することが好ましいという意図から、HEAT20独自の指標で説明しています。  ・省エネ基準の家:30%程度  ・G1グレードの家:20%程度  ・G2グレードの家:15%程度  ・G3グレードの家:2%程度 ■ 省エネ基準と比較した暖房負荷削減率  5地域 部分間欠暖房 (光熱費に直結します) HEAT20では、省エネルギー基準の住宅に対して、どの程度の削減効果がありそうかの目安を「平成28年基準からの暖房負荷削減率」として示しています。  ・G1グレードの家:約45%削減  ・G2グレードの家:約60%削減  ・G3グレードの家:約80%削減 以上を見ると当然G3グレードが一番性能がいいので『G3グレードにして下さい!』と言いたくなりますね。 もちろんG3グレードにこしたことはないですが、実はG2レベルにするのにも5地域(地域区分表)の場合は付加断熱(壁の中と外の2重断熱)までやらないと現状では実現できない可能性が高く、どうしてもイニシャルコストが上がります。 このあたりのバランスについては後で述べることにします。 高断熱は夏を基準にするのか?それとも冬か? 割と暖かい地域に住んでいると 夏の暑さ対策の方が重要だ! と言う方もいらっしゃるでしょう。 日本の住宅は夏を旨とすべし、なんて言葉もありますからね。 しかし、冬の断熱性能を上げると自ずと夏の遮熱性能も上がってきますので 断熱計画は冬を想定して考えるのが良いでしょう。 (いくつか夏用に考えるポイントはあるのでご心配なく) 事実、電気代は夏より冬の方が圧倒的に増えます。弊社のお客様のデータを見ると夏の電気代の1.5~2倍が冬の電気代になります。 断熱に関わる数値の話・推奨する基準数値 勿論数値がいいに越したことはありませんが、費用対効果を考慮した上で、 個人的には5地域ならば、G2により近いG1グレードで良いと思います。 (6、7地域ならG2グレードの仕様は大したコスト増もなく出来ます) サクっと個人的な推奨値。(5,6地域) UA値:0.50以下 C値:1.0以下 以上を最低ラインにしておけば光熱費も抑えられ、家じゅうがおおむね同じ温度で、体に優しくヒートショックや結露も起こりにくい家になると思います。 ただ、数値だけに囚われて建築会社の数値合戦に惑わされないようにしましょう。 冷房なしで涼しくて、暖房なしで暖かい家 パッシブデザインで作る家 次は“冷房なしで涼しくて、暖房なしで暖かい家”です。 これはパッシブデザインの考え方の一つで、家の形や配置、間取りによって作ります。 パッシブデザインについてはこちら ↓ 設計の始まりはまず土地を読むこと こちらも高断熱高気密は大前提として考えます。 “冷房なしで涼しくて”は、 いかに日射を遮って風を通すかがポイントです。 “暖房なしで暖かい”は、 いかに日射を取り入れて熱を逃がさないかがポイントです。 相反することなので難しいですが工夫をすればいい着地点が見つかります 基本熱を逃がさないためには窓は小さく少なく高性能な方がいいのですが、南からは冬場の日射を取り入れなければいけません。 よって東西北は小さく少なく遮熱性の高い窓にし、南面は大きい窓で日射を取り入れるのが基本になります。 ただし、それでは夏は暑いので、南面はひさしを付けたり外付けブラインドやヨシズ等を利用して遮ります。 外付けブラインドは目隠しにもなりますし、多少の雨なら窓を開けられる、そして窓の外で熱を遮るのでお勧めですが、まだまだ価格が高く効果による冷房費の削減に限って計算すると元は取れません。 割と安く効果があるのはひさしです。 ヨシズが合わない洋風の外観でも使えます。 注意するのはひさしの大きさですが、冬の太陽は低いとは言え深すぎると日射を取り入れることができませんので、冬に日が入り夏は遮る深さにしましょう。 夏場の過剰な日射取得は掃き出し窓(テラス窓)はひさしの深さ、腰窓や高窓は軒の出によりある程度コントロールできるのです。 風の吹く方向は地域ごとにデータは有るものの、周辺の環境により変わってきたり日によって違ったりするので、出来るだけ4方向から取り入れるように考えましょう。 出来れば2階ホールの窓は高い所に付け熱い空気を排出しやすくします。 以上が基本的な考え方ですが注意したいのは、南側の窓から見えるのは隣の家の壁と窓や人通りの多い道路という景色で、西側は大きく開けていて眺めのいい景色、って時に基本を守っていてはロケーションがもったいないですね。 西側の大きな窓は夏の西日の暑さというリスクはありますが、眺めのいい景色を得る事で心豊かにすごす暮らしを優先しがっつりと大きな窓を取り入るようにしましょう。 パッシブデザインは素晴らしい設計手法ではありますが、実際のところ、弊社のある滋賀県多賀町ではいくら高断熱高気密でパッシブデザインの家を造ったとしても、無暖房無冷房の家にはなりません。 特に冬場は雪も多く陽射しがゼロの日が長く続きますし、最近の異常気象で夏場の気温もハンパなく上がっています。 ですので、何かだけ特化させるような考え方ではなく、 家全体をバランス良く設計する事が大切だと考えます。 基本は基本で固執しすぎないようにしなければなりません。 明るい部屋 夏涼しく冬暖かいには関係ないと思われる“明かり”についても少し説明します。 一見関係ないようですがパッシブデザインの要素の中には、自然光を取り込む「採光」という考え方があります。 軒を深くしたら部屋が暗くなるんじゃないか? という疑問から窓にも関係してくるので、一緒に考えなければならない項目です。 通風計画と共にどの部屋も日中は照明を点けなくても過ごせるところに、窓を配置したいところです。 どうしても無理な場合は、照明器具もLEDが主流ですので照明で補うのも有りかと思います。 ただ、リビングや子供部屋等の居室は自然光だけで過ごしたいですね。 夏の日射を遮るために軒を深くして部屋が暗くなると思われがちですが、 そこまで暗くはなりません。 例えば、北側に公園があったとします、家の中から見た時に北面の窓は直射が入らない窓ですので暗く思われガチですが、その公園の中心から見るとあなたの家の方向は南面、つまりサンサンとその公園には光が降り注いでいます。 北面でがありますが、その反射で充分な明るさが得られるぐらいですから、多少軒が深くても外が明るければ充分、光は取り込めますので安心して下さい 夏涼しくて冬暖かい家を、高断熱高気密で作るコツ 夏涼しくて冬暖かい家が欲しいと思ったら、ついつい性能数値ばかりに目が向いてしまいます。 そこを売りにする会社さんが間違いという訳ではありませんし、高性能な家がダメな訳ではありませんが、それだけでは”家に帰って安らぐ”とか”心地よい暮らし”という部分を欠落させてしまう可能性もあります。 まずは健康に過ごせる最低ラインから希望と予算を照らし合わせ、性能を上げていくのがいいのではないでしょうか。 性能を上げるには窓の選定や断熱施工、気密施工などもポイントになってきますが、それらはまたの機会にします。 依頼先に求める断熱性能がある程度見えたなら、その要望を伝えましょう。 それにこたえられる会社なら窓の選定などもおのずと出来ていると思います。 そして可能なら施工現場の見学や、分からなくても施工方法を聞いてみるのも良いかもしれません。 しっかりしている会社ほど、そういった説明もしっかり出来るとおもいます。 ここまでくればほぼ間違いありませんが、コツというか、やはり気を付けて頂きたい点は、 性能だけを追い求めるあまり、コストが嵩んでしまい、一番大事な「暮らし」が貧しいものになる事です。 折角快適な空間を作れたのに、そこから見える景色を遮り、風通りも考慮せず、家族の集まる居場所を作くれなかったとなるとまさに本末転倒です。 数字的な部分もすごく大事ですが、そういう部分も見逃さないよう総合的に家造りは進める必要があります。 玄関ドアも断熱性能の高いものを選びたいですね 断熱効果の高い玄関ドアを選ぶ 後悔しない家づくりに役立つ小冊子差し上げます。下のバナーよりどうぞ。
家を建てる前に読みたいお話
2020.03.12

滋賀住宅展示場のイベントにつられずに見学する方法

滋賀住宅展示場に行く前に準備すること なぜ、住宅展示場に行くのに下準備するのか 住宅展示場にはハウスメーカーが10社ほどは出展しているでしょう。 例えば滋賀の近江八幡住宅展示場では セキスイハウス 一条工務店(2棟もあります!) アイ工務店 レオハウス トヨタホーム 住友林業 セキスイハイム ヤマダホームズ パナソニックホームズ 石友ホーム ワークホームズ これだけのメーカーが出展しています。 名前は聞いたことがあっても、どんな家を建てているのか、いくらくらいなのか知っていますか? 知りませんよね。 そうすると何となく入ったモデルハウスで、感じの良い営業さんに勧められて、「予算も合うかも?」くらいのノリで、商談に入る人が多いのが事実です。 車を買うときや洋服を買うときは調べて、比べて、買うのに、一生に多分一度しかない家を建てるのに、そんなことでいいのでしょうか? なので、下準備をしましょう、ということです。 どのハウスメーカーを見るのかを決める こんなサイトがありました。 【2020年版】注文住宅おススメハウスメーカーランキング20社! 多分検索すると他にも着工数などのランキングサイトなどもあるでしょう。 それらの情報をもとに、ホームページなどを見て、鉄骨系か木造系か、外観の雰囲気、性能などなど自分たちのイメージに近そうな会社を3つくらい選びましょう。 それらを住宅展示場に行ってから判断するのは難しいですし、時間のロスにもなるのでこの辺までは押さえてから行きましょう。 さて、そうしたら実際に住宅展示場に出かけて、お目当てのハウスメーカーのモデルハウスを見に行きましょう。 2つ注意点 総合受付で「アンケートをお書きください」ってことがあると思います。 住所や電話番号を記入すると、見学に行ったハウスメーカー以外からも営業の方が訪問に来られたりとかもあるかもしれません。 お休みの日には各社イベントをしていると思います。 子供がそのイベントにふらふら~と行きそうになっても、そこはしっかり行くと決めたハウスメーカーにまっしぐらに行ってください。 滋賀住宅展示場に入ったら必ずすること 正直言って住宅展示場にあるモデルハウスは、あなたの家づくりには役に立たないかもしれません。 というのも、大きさも設備も仕様もとても豪華に作られているからです。 多くのハウスメーカーの家づくりは、標準仕様というものの中からチョイスして組み立てていくということが多いと思います。 そういう意味ではモデルハウスはオプションの塊と言えるでしょう。 では、何を見るのか?あなたに対応してくれた営業の方です。 もし、その会社で家を建てることになったら、担当者はその営業の方になります。 家づくりは打ち合わせの積み重ねです。 やっぱりそうなると、担当者との相性は大切です。 何となく相性悪そうだなとか、感じ悪いなという感情を持ってしまったら、そこはやはりやめておいたほうが良いと思います。 雑談などをしながら、家を見るふりして、(いえいえ、家も見てくださいね)営業の方の人となりを観察してください。 多分自社の良いところをガンガン説明されると思いますが、他社の悪口をいうような人はだめですね。 良い見分け方をひとつ。 「もし家を建てるなら、自社以外ならどこのハウスメーカーで建てますか?」 と、営業の方に聞いてみてください。 (この方法は実は工務店仲間の人に教えてもらいました!) そのとき、素直に 「それなら僕は○○ハウスさんで建てたいです」 と、返事できる営業の方は自社だけでなく他の会社のことも認めているわけで、そういう人は自社の得意なこと、不得意なこと、をちゃんと把握している人だと思います。 そんな観察をしつつ、あまり長居はせずに次の目的のハウスメーカーに行きましょう。 長居するとどうしても疲れて判断能力が落ちますし、初めてのお話では他社との比較も出来ない状態です。 もし、そこが気に入ったとしても、いったんは次のお約束だけをされて次へ行きましょう! どのハウスメーカーに決めるか 大手のハウスメーカーは自社だけの工法であったり、仕様であったりがあります。 それを他社と比較するのは難しいので、 自分が建てたい家はどんな家なのか、を今一度問い直す。 デザイン重視なのか、地震に強い家なのか、光熱費のかからない家なのか、あるいはそのバランスなのか。 大手ハウスメーカーであれば性能はそこそこ良いと思います。 使う材料はやはり規格品の工業製品が多く、無垢材、自然素材などは難しいでしょう。 その上で間取りや価格、そして担当者の人柄が決め手になることが多いようです。 新建ハウジングさんに項目別の満足度が出ていたのでここに貼っておきます。 家を建てる先、工務店、ハウスメーカー、設計事務所の違いについての記事です 家を建てるなら、工務店?それともハウスメーカーや設計事務所?
家を建てる前に読みたいお話
2020.03.10

新築するなら室内干しの場所を確保しよう

新築するなら室内干しのすすめ これは言うまでもなく天候を気にしなくて済むこと。 共働きが多い現在では、いちいち天候を気にして洗濯物を外に干すのはストレスです。 子供を保育園に迎えに行って、家に帰ってご飯を作る前に洗濯物を取り込んで、という一連の流れは忙しい夫婦にとっては大変です。 あとは防犯上の意味で、若い女の子が住んでいるなどの家族構成を知られなくてすむことですね。 室内干し、干す場所はどうする? これから新築を考えておられるのならば、どこで干すのかは必ず考えておきたいポイントです。 アパート住まいだとカーテンレールにかけてみたり、和室の鴨居に引っ掛けてみたりをよく目にしますね。 でも、せっかくこれから家を建てるのにそんな事態に陥るのは絶対避けたいところ。 普段は外干しで、専用の屋根付きスペースを作ったとしても、1年中外でばっちり乾くことはあり得ません。 それならば家の中に洗濯物を干せるスペースを最初から確保しておいたほうが、天候も取り込みも気にせず毎日が快適に過ごせますね。 洗面室に作る場合はご注意を いろんなブログを見ていても、洗濯機のある洗面室で洗濯物を干しましょう、とよくあります。 確かに動線が短くて一見便利そうなのですが、注意点があります。 まず十分な広さがありますか? 洗面室は朝、身支度をしたり日中も手を洗ったり、夜にはお風呂の脱衣に使ったりと、家族の出入りも多いところです。 そんな場所に洗濯物がぶらぶらと下がっていると、使いにくくて困ります。 洗面室に干すスペースを作る場合は、干した状態でも他の動作がしやすいかの検討が必要です。 板張り天井の脱衣室も兼ねた造作洗面台のあるランドリールーム こちらは洗面室を少し大きくして、常時物干しを設置した例です お風呂に行くときは、洗濯物を端に寄せます この家の詳しくはこちら 大きさを少し大きくして洗濯機の上のスペースを利用する、余裕があれば洗面室と洗濯室(干すスペースも含めて)は分けたほうがいいですね。 こちらは洗面室横にランドリールームを作り、その奥はウッドデッキにつながっています この家の詳しくはこちら 動線上に作る場合はご注意を ここでいう動線とは廊下などですね。 洗面室と同じことが言えるのですが、通るときに邪魔になると生活していく上で結構なストレスになります。 それでも動線上に作ると便利なことは確かです。洗濯が終わりウオークインにつながる廊下で干し、乾いたらすぐ隣のウオークインに片付ける。という流れが出来ます。 こういった場合は最初から通路幅を少し広くしておくことが必要です。 オススメは2階ホール? 一番いいかなと思うのはリビングの一角などに目隠しされた状態で作れることです。 あるいは2階ホールなどや目立たない位置の吹き抜けは、人の目にも入りにくいですしおススメです。 ただ、洗濯物を日常的に2階へ持って上がるということになりますから、歳をとってからが大変になるかもしれません。 そう考えるとやはり専用の洗濯室(スペース)を1階に作れるのがベストですね。 室内干し じゃあ、何を使って洗濯物を干すか どんな設備があるのか見ていきましょう パナソニック ホシ姫サマ 画像は天井埋め込み、電動タイプ。脱水後10キロ対応。メーカー価格¥91000 パナソニック ホシ姫さま 川口技研 ホスクリーン 画像は天井取付 標準サイズ 耐荷重15キロ メーカー価格¥17300 ホスクリーン 森田アルミ工業 pid4M ワイヤー4m 最大荷重10キロ メーカー価格¥12000 PID 森田アルミ工業 kacu E型 Lタイプ メーカー価格¥18600 kacu 森田アルミ工業 kururi オープン価格 kururi 代表的ものを上げてみました。 こちらの画像では出しませんでしたが、ホシ姫サマでも手動タイプがありますし、ホスクリーンでも手動による昇降式があります。 室内干し 比べてみよう 各製品を見てみましょう まず、天井埋め込み式は見た目がとてもすきっりします。(ホシ姫サマのみ) ただ、日常的に室内干しをするなら毎日収納することもないでしょうし、普段外干しの方の緊急避難的な設備なように思います。 普段使わないものに場所をわざわざとるのは嫌だな、と思われる方が多いのでしょうが、何も考えずにリビングなどに設置すると、お客様の集まる雪のお正月のリビングに洗濯物がぶらぶらなんてことになりかねません。 やはりリビングであっても視覚に入りにくいところ、あるいはリビング以外に設置したいものです。 画像の川口技研のホスクリーンのポールは実は天井から取り外しができます。 くるっと回してロックを外します。 ただ、取り外しが出来てもポールや竿はどこかに直す必要がありますし、すっきりさせるという意味では天井埋め込みのホシ姫サマのほうが竿ごと天井に収まるので良いと思います。 逆に竿を片付けないという前提ならば、価格も安価ですしホスクリーンのほうが優れていると思います。 PIDは先の2点とはまるでコンセプトの違う商品です。 まずデザインがとてもきれいで、その上ワイヤーの出し入れも手軽に行えます。 ワイヤーのたわみもないようですし、4mという制約をクリアできればどこかにつけておくと助かるように思います。 同じくkacuもデザインが優れていますね 物干し竿というよりはインテリアの一部として、違った使い方もできそうです 見せる物干しとして、使わないときにもそのままにしておけそうですね kururiが特徴的なのは画像でもあるように竿をかける部分に角度を付けられること エアコンの前などに緊急避難的に用意しておくのはありかもしれませんね(2枚目の画像) 家の性能やプランに注意 ここまで読んで頂いて、疑問に思われた方があるかもしれません。 冬の洗面室や廊下に干して乾くの?まして2階ホールって。 正解です。 気密断熱の良い家で、家中を一定の温度湿度の保てることが条件になります。 ですから、これから家を建てる方はそういった家の性能にも十分注意してくださいね。 また、サーキュレーターの併用や留守の時でも外気の取り込みが出来る工夫があると1年中快適に使えそうですね いうまでもないことですが、風の流れ、日射の取り込み具合、などを季節ごとにシュミレーションしてもらってください。 室内干し 番外編 機械に任せる 竿に干す以外にも機械に任せる方法もあります。 特にタオル類は天日干しではゴワゴワと固くなることも多く、私などは機械に任せたほうが良いと思うくらいです。 おススメは ● ガスを採用されるならガス乾燥機 リンナイの幹太くん ● ヒートポンプ式ドラム式洗濯機の乾燥機能 逆におススメしないのが ● 浴室換気暖房乾燥機(電気式) になります。 浴室を温める程度にはいいかもしれませんが、衣類の乾燥には電気代がかかりすぎの割には干す量も限られおススメ出来ません。 下は幹太くんを実際に使ってみた感想を記事にしたブログです。 乾太くんのデメリットはあるのか 室内干しのスペースとともに考えたいのがウオークインクローゼットの作り方ですね 後悔しないウオークインクローゼットの作り方 室内で布団を干す バルコニーを作るコストを考えると、なるほど。と思った次第です。 川口技研 ホスクリーン窓枠付き 毎日の洗濯、干す、片付けるという一連の作業は毎日だからこそストレスなく出来るようにしたいものですね。
家を建てる前に読みたいお話
2020.02.13

ベタ基礎だからと安心できない 布基礎との比較 【動画あり】

基礎工事の重要性を認識しよう 出来上がってしまったら見えない基礎工事 そもそも基礎工事は何の為にするか? 『基礎』を辞書で調べると、 その上に建物を建てたり大きな装置を設置したりするために据える土台。いしずえ。 建造物や構造物の自重による荷重や、地震や風によって加わる水平方向の荷重を最下部で支持し地盤に伝える部分。物事の根幹となる物。基本。 というように書かれている通り、いくら建物を頑丈に作っても、基礎がいい加減なものではその強度を保てません。しっかりした基礎無しでは大事な生命財産を守れません。 ベタ基礎と布基礎の違いは何? 上の写真、実はベタ基礎と布基礎です。 どっちがどっちかわかりますか?わかりませんね。 正解は上がベタ基礎で、下が布基礎です。 このように出来上がってしまうとなかなか分かりにくいものですし、仕様の違いも見えませんね。 写真を使ってそれぞれの違いと特徴を説明したいと思います。 ベタ基礎とは 上の写真のように建物の部分全面を鉄筋コンクリートの底板(ベース)で支えるものです。 住宅の重みを面で受け止めるため、荷重を分散しやすく耐震性が高くなります。 布基礎とは 布基礎は上の写真のように建物を支えるのは立ち上がっている部分のみになります。鉄筋もこの部分にのみしか入りません。点で支える構造になります。 このあと立上り部分以外の地面に防水シートを敷き、その上からコンクリートを打設します。 出来上がると最初にお見せしたような、ベタ基礎と変わらない見た目になります。 ベタ基礎に比べ一番のメリットはコストです。 使用する鉄筋などが少ないため、コスト安につながります。 ベタ基礎に比べて布基礎はまるでダメなのか? ではベタ基礎に比べ布基礎はまるでダメかというと、そうも言いきれません。 確かに耐震性はベタ基礎のほうが有利ですが、そもそも耐震性は基礎だけで決まるわけではなく、地盤と基礎と構造の3つの要素で決まるのです。 もともとの地盤が強固であれば何ら布基礎でも問題はありません。(いろいろ注意点がありますがここでは割愛します) ベタ基礎ならばそれで安心? 実はセールストークで「うちはベタ基礎だから安心ですよ!!」という建築会社が割とあります。 もちろん間違いばかりではありませんが、怪しいのが混じっているのも本当です。 地盤調査で得た地耐力 建設省告示第1347号 第1項 地盤の長期に生ずる力に対する許容応力度が ・20KN/㎡未満  基礎ぐいを用いた構造 ・20KN/㎡以上30KN/㎡未満  基礎ぐいを用いた構造またはベタ基礎 ・30KN/㎡以上  基礎ぐいを用いた構造、ベタ基礎又は布基礎 難しい日本語ですね?!! 地耐力。これは地盤が重みに耐えられる強さや地盤沈下に対してどの程度の抵抗力があるかを示す指標です。数値が大きいほど強い地盤になります。(基礎ぐいは高層マンションなどの施工なので今回関係ないので無視してください) ベタ基礎の規定 建設省告示第1347号 第3項抜粋 立上り部分の厚さ 12cm以上 主筋径12mm以上の異形鉄筋を上端と下部の底板に配置し補強筋と緊結 立上りの補強筋は径9mm以上の鉄筋を30cm以下の間隔で縦に配置 底板部分の厚さ  12cm以上 底板の補強筋 径9mm以上の鉄筋を縦横に30cm以下に配置 シュミレーション 仮にある土地の地盤調査をして25KN/㎡という地耐力が出た場合、ベタ基礎ならばOKということになり、ベタ基礎の規定にある仕様ならば大丈夫です、という解釈になります。 ですが、基礎の仕様を※許容応力度計算ではじき出すと、全くそのような仕様ではダメということがあるのです。 ※許容応力度計算・・・構造計算の1種です。より簡単な壁量計算という方法もあります。 以下の画像は許容応力度計算をもとに作られた「基礎伏せ図」と「断面図」になります。 断面図からお分かりいただけるでしょうか? 先ほどの国の定めるベタ基礎の規定と照らし合わせると、 立上り部分の厚さ 規定では12cm以上 → 計算からは15cm必要 規定では主筋径12mm以上の異形鉄筋を上端と下部の底板に配置し補強筋と緊結 → 計算からは径13mmの異形鉄筋(D13)が必要 規定では立上りの補強筋は径9mm以上の鉄筋を30cm以下の間隔で縦に配置 → 径10mmの異形鉄筋(D10)を20cmの間隔で縦に配置(@200)が必要 底板部分の厚さ  規定では12cm以上 → 計算からは15cm必要 底板の補強筋 規定では径9mm以上の鉄筋を縦横に30cm以下に配置 → 計算からは径13mmの異形鉄筋を縦横に20cm間隔に配置が必要 規定の仕様と同じなのは立上り上下の主筋だけです。 ですが、全く法律違反でも何でもありません。 法律で必要ないとされている構造計算 どうしてこんなことが起こるのでしょうか? 実は、基礎の仕様に関して、許容応力度計算により決めなさいという決まりはありません。耐震等級2や耐震等級3の建物でも上部構造は計算しなければ認められませんが、基礎の許容応力度計算は不要です。 そもそもベタ基礎のメリットとして耐震性能が高くなるとお伝えしました。 しかし、耐震性能等級3(最高値)をとるためにですら「許容応力度計算」は義務付けられていません。より簡単な※壁量計算でもOKです。 ※壁量計算・・・壁の量が基準を満たせば良く、位置や強度の指定はありません。対して許容応力度計算は建物を作る部材がどのくらい強いのか、どれくらいの力に耐えられるのか(許容応力)を計算します。 ここに落とし穴があります。 ベタ基礎だから耐震性能が高いのではありません。 しっかりとした構造計算(許容応力度計算)に基づくベタ基礎だから耐震性能が高くなるのです。 一番最初の部分で弊社でもベタ基礎を標準としている、とお伝えしました。 これは命や財産をちゃんと守れる耐震等級3をとるために許容応力度計算に基づくベタ基礎を標準としている、という意味なのです。 シュミレーション動画を用意しました。等級3の補強した設計が許容応力度計算に基づく設計です。 それでもシュミレーションで弱い部分が判明したので、さらに修正を重ねました。 ぜひ、あなたが建築を依頼しようとしている会社に「何の計算に基づくベタ基礎ですか?」と聞いてみてください。 施主でもできる基礎工事のチェックポイント 1・基礎の仕様はどうやって決めているか確認   構造計算(許容応力度計算)による仕様         ↓        OK   ベタ基礎スラブ配筋スパン表による仕様         ↓        OK   全建総連べた基礎スラブ配筋スパン表による仕様         ↓        OK   建築会社の告知のみによる仕様         ↓       NG 2・配筋チェック・・・瑕疵保険の検査で検査員が図面と照合してくれる場合はお任せでも大丈夫でしょう 3・アンカーボルトの位置・・・型枠の真ん中にまっすぐ入っているか 4・養生期間が十分とれているか・・・目安で夏で3日。冬で5日。 基礎工事は素人にはわからないものですが、基本の基本だけ頭に入れて、是非現場に足を運んで下さい。施主様が来ると職人さんはうれしいものですし、より丁寧な施工もしてもらえそうな気がする?ような。 土地からお探しの方にはこちらの記事もどうぞ ハザードマップを確認しないと大変なことになる。 地盤調査や改良ってどんな方法がある? 地震に強い家を建てたい!
家を建てる前に読みたいお話
2020.02.10

鎮め物

地鎮祭とは何のために行う? 地鎮祭とは工事の前に、建築地の土地の神様に工事の安全と、建築後もその建物が何事もなく過ごせることをお願いする儀式になります。 一般的には神式で行うことが多いと思います。(写真も神式です)弊社では仏式も何度か経験しました。調べてみるとキリスト教式というものもあるようです。施主様の宗旨によって変わります。 弊社ではお客様が特にご要望がなければ神式で、いつもお願いしている神社の神主さんにお願いしています。以下の記事は神式での内容になります。 地鎮祭に必要なもの 上の写真が祭壇の様子です。3段目の空いている棚は後で玉ぐしを捧げることになります。 右側に立てかけてあるのは鋤(スキ)と鍬(クワ)で、儀式の中で使います。 弊社の例になりますが、お供え物(神饌)や四方に立てる竹は弊社で、祭壇などの道具類は神主さんのほうで用意していただきます。お施主様には身体ひとつでお越しいただきます。ただこれは建築会社や地方によっても習慣が違うかもしれません。一度工事店に相談されたほうがいいですね。 あと大事なことは、地鎮祭を執り行うのも行わないのもお施主様の全くの自由です。 弊社でも過去に何件か、全く執り行わなかったことがあります。でも、ちゃんと平和に暮らしておられますよ。( ´艸`) 費用については後で触れますね。 地鎮祭の流れ 地鎮祭の式次第は ・開式の辞 ・修祓(しゅばつ)の儀・・・祭事の前に行う清めの儀礼 ・降神(こうしん)の儀・・・神主が神様をお迎えします ・献饌(けんせん)の儀・・・神主が神様にお供え物を捧げます ・祝詞奏上(のりとそうじょう)・・・神様に工事の報告をし、安全と家の繁栄を祈願します ・清祓い(きよはらい)の儀・・・上の写真が様子です。四方祓いとも言い、土地の四隅と中央に米・塩・酒をまいて清めます。 ・地鎮の儀・・・お施主様が鋤で砂を掘り起こし、起工の意味を表します。次に神主が鎮め物を掘り返した場所に据え、安全を祈念します。最後に工事者が(例えば弊社が)その土地をならすという意味で、鍬で鎮め物に砂をかぶせます。この所作は鎌(カマ)を加えて3度行われるところも多いようです。 上の写真が鎮め物です。何が入っているのか気になりますね。 鎮め物の中には、昔に宝物であったという意味で、人形、盾、矛、小刀子、長刀子、鏡、水玉の七種が入っていて、地面の神様にお供えするという意味だそうです。 でも開けたことがないので、実際には見たことがありません。(#^^#) その後、 ・玉串奉奠(たまぐしほうてん)・・・神様に玉串を捧げ拝礼します ・撤饌(てっせん)の儀・・・神様へのお供え物をおさげします ・昇神(しょうしん)の儀・・・神様にお帰り頂きます ・神職退下(しんしょくたいげ)・・・お供えのお下がりを食します ここまでが地鎮祭の一連の流れです。 すべて神主さんが案内してくださるので、お施主様は言われたとおりにやってくださいね。 鎮め物はどうなる? 埋め忘れたら? その後鎮め物はどうなるでしょうか。 弊社の場合はうちでお預かりして、基礎工事の前に家の中心部分に埋めます。上の写真の中ほどの白い物が鎮め物になります。 埋めてしまうと鎮め物を見ることはもう出来ませんが、これからの工事の安全、完成してからのお施主様の生活を見守ってくださいます。 yahoo知恵袋などを見てみると「埋め忘れた」なんて質問があります 弊社の社長にそんな場合どうする?と聞いたところ 敷地内の踏まれない場所に埋めればいい 鎮め物は建物じゃなく、土地全体の安全を祈願するものだから気にしなくていいんじゃない、との見解です 地鎮祭にかかる費用について 地鎮祭についてかかる費用の内訳は 神主さんへの謝礼 お供え物(神饌)の代金 工事店の手間賃(弊社の場合ですとお供えの用意や竹の用意) といったところでしょうか。 神主さんへの謝礼は様々だと思います。 弊社の場合いつもお願いする神主さんへは2万円で、地鎮祭費用に含まれています。(見積明細に記載されています)お願いする神社によっては数倍するところや、お車代が必要になる場合もあります。 お供え物(神饌)の代金も何を用意するかによって変わってきます。弊社の場合はやはり地鎮祭費用に含まれています。 こういった祭事は依頼するところや、規模によってもかかる費用は大きく変わってくると思います。 一度工事依頼先に相談してみて、納得できる範囲でされるのがよいと思います。 日時や出席者、天気のこと 執り行う日時ですが、大安とかを思い浮かべるところですが、実は建築には建築吉日というのもあって、弊社の場合はそれらのカレンダーを見ながらお施主様と日取りを決めます。 かかる時間はおよそ1時間ほどなので、過去には仕事に間に合うよう夏の朝7時くらいから始めたこともあります。 せっかくの地鎮祭ですから、ぜひ参加できるようにこの辺も工事依頼先と相談されるのがよいと思います。 出席者については特に決まりはないので、弊社の場合は一緒に住む予定がなくてもご両親が参加されることは多くあります。 また、雨の場合は弊社の場合はテントを張って執り行います。 さあ、いよいよ家づくりのスタートですね。 家づくりが楽しく、スムーズに進むよう願っています!! ↓ こちらの記事は地鎮祭の後始まる工事の第1歩です。↓ 基礎工事の違いや、チェック点などを記事にしています ベタ基礎だからと言って安心できない、布基礎との比較 動画あり ↓ 基礎工事の後の施工を記事にしました ↓ 気密パッキン、通気パッキンという正反対のパッキンの使い分けです 気密パッキン、基礎(通気)パッキンの使い分け ↓ こちらの記事は地鎮祭から基礎工事までの流れを紹介しています ↓  地縄張り、いよいよ始まる家づくりの第一歩 ↓ 弊社がおススメする無垢床材についての記事です 是非一度読んでみてください ↓ 無垢床材の10年後:経年変化の美しさが愛着を育む
家を建てる前に読みたいお話
2020.02.04

平屋の人気に迫ってみた

平屋の人気の理由 家族が団らんしやすくなる 平屋はワンフロアで全ての生活スペースを配置するので、家族が顔を合わせたり気配を感じる事が多く、コミュニケーションが取りやすくなります。 リビングを中心に間取りを考えると更にコミュニケーションを取りやすくなりますね。 2階建てに比べて面積が小さくなる 階段がいらないので上下のホール等含むと4畳?6畳分2階建てより面積が少なくできます。(とは言え・・・ってこともあるのでそこはのちほど) 終の棲家になる 1階に全てが収まっているので老後に階段を上る事もなく、終の棲家として一生安心して暮らせる。 メンテナンスが容易 住宅は建てれば終わりじゃなく長い付き合いになります。つまりメンテナンスが不可欠になってくるわけです。 その中でも外装のメンテナンスについて考えてみますと、2階建ては業者さんに依頼して足場を組まないと2階部分のメンテナンスが出来ません。屋根のメンテナンスはどうでしょう?2階建ての場合は同様ですね。 このように平屋ですと高さがない分ご自分で出来るメンテナンスも多くなりますし、業者に頼んでも安くできますよね。 地震に強い家にしやすい 地震の多い日本、しかも以前よりも短いスパンで巨大地震が発生しています。 実は建築基準法の耐震性能だけでは安心できません。 いくら素敵で快適な住宅を建てても命あってこそです。 また、命は助かっても財産が守られなければその後の人生に大きく影響を与えます。 地震保険に加入していたとしても、十分には補償されません。 この辺りの詳しいことは耐震性についての記事を読んでください。 耐震性能についてはこちらの記事をどうぞ 十分な耐震性能を求めるには色んな方向からの計算をするのですが、面積当たりの重量も基本の一つになります。 平屋の場合は1階部分の重さと屋根の重さを負担することになります。 2階建ての場合は1階の重さと2階の重さと屋根の重さになる訳ですから、そもそも面積当たりの重量は2階建てに比べて小さいのは明らかです。 また高さが低い為重心が低く風の影響も受けにくいことから、耐震性能を上げることが容易です。 もちろん、瓦屋根であろうが3階建てであろうが耐震性能の高い建物は出来るのですが、より簡単に作りやすいという意味です。 平屋のデメリット 面積は小さくても価格は安いわけではない 価格については、分かり易いように床面積40坪の総2階建てと平屋建てを比べてみましょう。 基礎工事は総2階建ては20坪ですみますが、平屋建ては40坪必要です。 屋根は軒の出があるので単純にはいきませんが、ほぼ同じように2倍の大きさが必要になってきますので、坪単価で表現すると割高になります。 だから損だ!ってことではなく、事実としてこうなります、ということです。 家の中でのプライバシーの確保 メリットかデメリットかは微妙な所ですが、メリットで書いたコミュニケーションが取りやすいという部分が、プライベートを確保しにくいというデメリットになってしまいます。 ただ、個室に入ってしまえばプライベートな空間ですのでそれほど気にすることはないかと思います。私としてはメリットとしてとらえて頂いた方が良いと思います。 できれば広い敷地が望ましい 2階建ての場合は2階に作る部屋を1階に作るわけですから、必然と1階面積が大きくなります。 駐車場や庭等も含め敷地内に収めるか?、あるいは収まる敷地を探す必要があります。 設計力が必要 基本は南面に日が当たりますから、全室で陽当たりを求めると横長の家になってしまいます。 そうすると廊下が長くなったり動線が悪くなったりします。 玄関の向きや隣地の状況にもよりますが設計の悩みどころです。 外部からのプライバシーの確保 1階に全ての部屋がある訳ですから、外部からのプライバシーの確保や防犯面では不安要素は多いですね。 これは道路との関係や隣家の窓配置、外構も含めて考えて行かないといけません。 いくつか挙げてみましたが人によってはメリットがデメリットであったり逆であったりもします。 メリットを生かしデメリットを排除する設計にしましょう。 平屋の間取りの成功のポイント 敷地の広さと設計力が成功の秘訣 都心部の方には申し訳ないのですが、まず平屋暮らしには広い敷地が前提になるかと思います。 周囲に高い建物が無かったり建つ予定がないなら別ですが、そうでない場合は外部からのプライバシーを守るためにも広い敷地が望ましいと思います。 また、冬の太陽は低いので南側からの日差しを取り入れようと思うと、南側に余裕を持てる配置にしてください。 1階に全ての部屋を配置するわけですから、どうしても建物が隣地や道路に近づくことになりがちです。 そこで注意するポイントは、道路からの視線、隣家の窓、隣家の生活音や明かり等です。 寝室のすぐ隣に隣家のリビングがあるなんて落ち着いて眠れませんよね。 隣家のトイレの横にリビングを配置してもお互い気まずいですよね。 と言う具合に周辺環境を考慮して考えましょう。 平屋の家ではすべての部屋に光・風を取り込む工夫が必要です。 例えば家の形をコの字型やL型にして、窓が取り付く面を増やすとか、天窓を付けて取り入れるとか考えます。 外とのつながりを感じられる平屋で、のびのびと暮らせるよう庭や外構も一緒に設計することをお勧めします。 平屋の弊社の実例 皆さんの平屋の家の参考にして下さい。画像に施工例ページへのリンクが貼ってあります。 H邸 Y邸
家を建てる前に読みたいお話
2020.01.28

ブログで書いてみた。間取りの前に押さえるべきポイント

間取りの前に考えておきたいポイント 希望の間取りやデザインにしたいお気持ちはよくわかります。 雑誌やネットやブログで調べる事も大賛成です。 ですが、それと同時にやっておきたい事、いや、やらなきゃ後で困りますよってポイントがありますので、このブログではそれについて説明します。 まず下記の5つの項目をヒントに、ご夫婦、ご家族皆様で考えて見て下さい。 出来れば、パソコンに書き残すとか、ノートに書き残す事をお勧めします。 今暮らしている間取りで感じる不満やストレス5項目 1. 体で感じる これはわかりやすいです。 例えば家が寒い。アパートの最上階だから夏暑い。冬足が冷たい。とにかく毎日触れる事・体感する事で感じる違和感です。 また、環境の変化で体調を壊すのもこれに当たります。古い木造住宅の実家に住んでた方が結婚を期にアパート暮らしをし、クロス貼りの室内環境で体調を壊した(恐らくシックハウス症候群)なんていうのもこの部類になります。 2. 見た目に感じる 読んで字のごとくですね。少し曖昧な問題にはなりますが、今の暮らしの中で目から見えてくる問題点を挙げてみてください 今の家は景色が悪い。窓が無くて暗い。リビングからトイレが丸見え。建物が古くさい。お隣さんが丸見えでカーテンも開けられない。等々 3.動きで感じること 皆さんは日々の暮らしの中で様々なアクションをおこされています。洗濯する、トイレに行く、ごはんを食べる、着替える、、、考え出すとキリが無いですが、とにかく、その動く事でストレスを感じる部分を列挙して下さい。 例えば キッチンと洗濯が遠くて毎日大変。洗濯機と干す所が遠くて毎日大変。寝室が2階で毎日しんどい。毎日子供の服を取りに2階まで上がるの大変。廊下が狭くて動きにくい。段差が多くて歩きずらい。等々 4. 物理的な不満 もうこれは、現状ではどうしようもない点ですね。1とも重なるかもしれませんが、あまり気にせず書き出してみてください。 例を挙げるとすると、 家が小さい。部屋が足りない。収納が少ない。スタッドレスタイヤを片付ける場所が無い。雨漏れがしてきた。隣の音が聞こえる。 ってとこでしょうか 5. 日常感じる小さなストレス これはとにかく何でも良いので、気になる点を書いて下さい。問題点の洗い出しが重要ですから、何でも良いので感じてるストレスを書いてください。 いつもお箸の片付け場所に困ってる。ゴミの分別が大変で、キッチンに分けて捨てる場所がない。おたま(レードルの事です)が取りにくい。仕事のカバンを置く所が無い。日曜日にゴロゴロするダンナが邪魔等々。 5つで表現しましたが、他にもあるかもしれませんし、重なっているような内容もありますが、そんな事は気にせず、ガンガン書いて下さいね。 間取りと密接な関係にある土地。重要視したい条件は何? 問題点が列挙出来たら次は、土地の事です。間取りの事なのに土地なの?と思われる方もいらっしゃると思いますが、土地と間取りは密接した関係にあります。希望の間取りに近づける為にも、土地の要望をまとめて下さい。下記はあくまで検討して頂く為の参考として書いたものですので、ご自身にとって大事な点をこちらを参考にして書き出してみましょう。 すでに土地を譲り受けられた方や、すでに購入された方は飛ばして下さい。 1. 立地 駅から歩いて15分の範囲 スーパーが近くに欲しい ○○学区で 病院は車で10分 出来れば快速が止まる○○駅 災害の可能性(ハザードマップ等で確認)の低い土地 2. 地域性 小さくても良いから新規分譲地 古い在所で良いからとにかく大きな土地 町の行事が少なく、出来るだけ近隣お付き合いの無い地域 子供会など活気のある町 3. 近隣(周囲) 周囲に障害物のない日が降り注ぐ土地 幹線道路でない車や人の往来の少ない道路沿いの土地 旗竿地でも良いから、道路から家が見えないような土地 田園風景が広がる土地 いくつか、ポイントになりそうな事を列挙しましたが、他にもあるかもしれません。 書き出すだけ書き出しても要望を全て叶える土地がなかなか無いのも事実なので、出来れば順位付け(絶対外せない、我慢できるの優先順位)できるのが理想ですね。 「ゆったりとした間取りにしたい!」 予算は無視できません。 次に押さえておきたい点は予算です。これも間取りと関係あるの?って言われそうですが、もちろん大有りです (^^♪ 間取りの要望を聞くと50坪になりそうな方の予算が2000万だと、とてもじゃないですが弊社では叶える事が出来ません。 大きくはなくても(小さくても)広く使える・広く見える工夫は出来ますし、無駄に大きく造るとデメリットも出てきます。 湯水がごとくお金があふれ出てくるようなお客様ならともかく、普通に暮らすお客様でしたら、年収や家族構成等考慮した上で、どれぐらい予算を当てられるのかある程度で良いので把握しておく事も大事なポイントです。 一番は銀行さんで事前審査を受けるのがベストですが、建築会社の図面と見積りが必要になります(銀行によって不要の場合もあります) もちろん銀行や工務店の営業マンに相談すればすぐわかりますが、まだ工務店やどこで借りるのか全く決まってない方なら、先に知っておいた方が考えやすくなります。 むしろ人生設計にも影響してくる所ですから、FP(ファイナンシャルプランナー)さんの助言を受けるのも良いかもしれません。 では、本題です。 まず住宅を建てるには建てる資金の他にも様々な“お金”が必要になります。詳しくは次の機会に説明するとして、ザックリと言いますと税金・ローンの保証料・火災保険・引っ越し代などの諸経費と言われるものと、家具や家電の買い替えなんかもされるでしょうから、やはり300?500万は他にお金がかかると想定しておいてください。 次に実際にどれだけ借りられるのかですが、今回ローンを組む予定のあなたのご年収はいくらですか? 仮にあなたが、500万ほどのご年収(源泉徴収票に載ってる額です)のサラリーマンだとします。 多少銀行さんによって融資額の差はありますが、厳しい所で約5倍、ゆるめで7倍程度のローンが出来ると考えて下さい。 厳しい・緩いは様々な要件が絡んできますので、ご自身での判断は難しい所になりますから、そんな時は銀行に直接聞くか、工務店とすでに何らかの接点があれば、相談してみるのが一番だと思います。 話戻してこの方は2500万?3500万のローンが可能という事になりますね。 話をすすめていくと、土地・建物を合計すると足りないという事になることが多いのですが、その時は夫婦合算するとかできますが、ここまでの話になるともっと詳しい説明がいりますので、これはまたの機会で。 不満も書きそろえました。 土地の方向性も見えました。 ざっくりだけど予算もわかりました。 ここで初めて、工務店が登場です。 さぁ、いよいよ間取りです  えっ、間取り考えてないけど!!!その通りです。逆に言うと考える必要はありません。 何のために私達工務店がいるのかよーくお考え下さい。 上記の不満や希望を形にするのが私達の仕事です。 工務店は、見た目やデザインだけでなく、構造の強さから、仕上げの素材、暮らしやすさの提案など、毎日毎日その仕事に取り組み、お客様にとって一番はなんであるかを考えながら、日々学び・考え・施工しているのです。 本当に大変失礼な言い方になってしまうのですが、一般のお客様では考える事が出来ない、考えつかないようなご提案が出来るのが、私達工務店になります。 「それはわかるけど、さっきから問題点ばかりで、施主の希望が入ってないよね。 これで希望通りの間取りなんて出来るの?」ってお怒りのお言葉が聞こえてきそうですね。 では先に書いて下さった不満を裏返して下さい。それはつまりあなたの希望なんです。 見た目が悪い   ⇔ かっこいい家にしたい 暑い、寒い    ⇔ 断熱性能の高い家にすみたい 家が狭い     ⇔ 大きな家にすみたい でも予算が無い  ⇔ 小さくても広く見せる工夫をした家 クロスの家は嫌だ ⇔ 土や木の自然素材で安心な家造り 日曜のダンナ   ⇔ 邪魔者を仕舞い込む書斎が欲しい ね、全部裏返せば、あなたの希望になるでしょ? とは言いましたが、、、もちろん、希望も書いてくださってかまいませんよ(苦笑) 希望の裏返しが問題の発見にもなりますし、弊社には「環境の事を考えて木の家に住みたい」と仰って来社下さるお客様もいらしゃいます。 こういった方の根底にはもちろん環境への配慮という問題意識をお持ちだからなのですが、木の温かさとか自然素材の心地よさを知っているから希望したいという方もいらっしゃいます。 また、今の暮らしに満足してる所は問題点目線からだと出て来ませんから、次の家造りでも継続したい所も書いて置ける方が良いですね。 まずは問題点を洗い出し、それから希望や継続していきたい点を書き足していきましょう。 たっっっくさんの事を書きました。 いや、これから問題点を洗い出す皆様はもっとたくさんの事を書きださなければなりませんので、大変だと思います。 ただ、良い家造りは良い間取りを考える事ではなく、良い間取りを導く為のプロセスが大事なのです。一生に一度の家造りと考えて頂き、大変だと思いますが、家族やご自身の感じる問題点や希望をまとめて下さい。 上記の事がまとめられてから、工務店をネットで探したり、完成見学会やモデルハウスを見たりして、気に入った工務店に問題点をぶつけて下さい。 そして、その工務店と共に間取りを考えていくのが、良い間取り、良い家造りにつながる一番の近道だと思います。 間取りについてはこちらの記事もどうぞ 動線から考える間取りの作り方をブログに書いてみた
家を建てる前に読みたいお話
2020.01.18

動線から考える間取りの作り方をブログに書いてみた

間取りのために、動線と収納を整理してみよう この記事では動線という軸から間取りを考えてみます 家の中では人と多くはモノも一緒に移動します。 その移動を目的別に整理してみましょう。 その前に、暮らしやすい動線とは? 複雑でないこと。つまり 行き止まりの無いくるくる回れる回遊型や、まっすぐに移動できるストレート型の動線です。 間取りのために、生活動線を検証する 生活動線とはリビングからお風呂に行く、就寝前にトイレに行ってから寝室に行く、などの家の中で行き来のことです。 ここにプラス、モノの移動を考えると、例えばお風呂に行くにはバスタオルやパジャマが必要ですね。 どこでこれらの必要なものを手にしますか? リビングの中の収納? 自分の個室? 移動途中のどこか? また、服はどこで脱ぐ? 服を脱いだらどこに集めておく? 洗濯籠?洗濯機の中? 「お風呂に行く」という行動だけでもこれだけの???がでてきますね。 間取りのために、通勤通学準備動線を検証する 生活動線の中でも、これは文字通り学校などへ出かけるため家を出る前の移動のことです。 例えば小学生のお嬢さんは2階の自室から朝降りてきて、食事をとってから制服に着替え、洗面室で身支度を整える。 さて、ここでモノの移動を考えると、パジャマはどこに脱ぎますか? 毎日洗いますか? 制服はどこで着替えますか? 教科書などはどこにありますか?(これは普段どこで勉強しているかにつながりますね) 洗面室で身支度するのに、ドライヤーは使いますか? もう少しお姉さんになったらお化粧はどこでしますか? 登校前、体操服や雨傘はどこから持ち出しますか? ここでもたくさんの???が出てきました。 時間帯によっては複数の人(モノ)が同時に移動しますからその辺も考慮するのと、子供についてはある程度将来を見越したいですね。 間取りのために、家事動線を検証する こちらは誰がいつどんな家事をするかによって大きく変わります。 共働きのご夫婦が朝出勤前に、夫が朝食の用意をしてゴミを出す。 その間妻は洗濯をして干す。 合間に食事をとる。 なんてことになると動線が重なり、通路幅などにも注意が必要です。 出来るだけぶつからない、すれ違える動線を確保したいですね。 帰宅後も、買い物の荷物をキッチンに運ぶ。 洗濯物を取り入れてたたんで片づける。 同時に食事の用意をしながら子供とおしゃべりをする。 といった一連の動作がスムーズに行えるようにしたいものですね。 間取りと収納計画は同時に考える 家を建てようと思い、希望の間取りを思い浮かべたとき リビングは○○畳以上絶対欲しい! と言われるお客様はたくさんおられます でも、ここまで読んでこられたら そんなに単純には間取りは決められないとわかりますよね 間取りを決めるには大きさももちろん大切ですが、 光や風の入る方向など自然の力を利用する視点と 実際に暮らす人の動きとモノの移動、居場所をよく考えないと リビングはこんなに広いのに、どうしてランドセルがここに転がっているの? 素敵な洗濯室なのに、どうして玄関から出て干しに行くの? なんて事になりかねません せっかくの新築の家なのに、残念過ぎますよね そうなるくらいなら、2畳分や3畳分を収納に回してでもリビングや洗面室をスッキリ、かつ動線の良い間取りの家にしたいと思いませんか? そうは言ってもほとんどの方が限られた予算と広さの中での家づくりです。 また、単純に収納をたくさん作ればいいというものでもありません。 そこで効率よく使いやすい間取り=収納計画が必要です。 シューズインクロークのある間取り F邸 シューズインクロークとは玄関内の土間部分を少し広めにとった土間収納です。 靴の他にもベビーカー、通園バッグや帽子、ゴルフバッグ、自転車など、 外に出しっぱなしはいやだけど、家の中にも持ち込めないモノを収納します。 あるいは外出する際に必ず持って出るモノの収納場所を玄関の出入りの動線上に作ります。 主に先ほどの通勤通学準備動線ですね。 上の写真は手前がお客様用玄関で、奥がクロークになります。 ご主人の趣味が自転車等アウトドアで、壁にフックで引掛けられるように板壁で仕上げました。 広めに空間を取りましたので靴や普段のコートなども納まります。 そのまま家に入ると正面に洗面スペースがあり、手を洗って室内に進むという動線の間取りになっています。 I邸 こちらは右側がお客様用玄関です。 左側の通路に沿って、靴入れ、コート掛け、傘置き、バッグなどなどが収納できます。 棚の奥行は30センチ程度ですがリビングに持ち込みたくないものはここに収まります。 シューズインクロークは各御家庭によって収納したいものが全然違います。 靴程度であれば奥行30センチの棚があれば十分ですからそれほど場所を取りませんが、自転車となるとそれなりの大きさが必要になりますね。 また、持ち込む動線も考えないといけません。 まずはご自分の持ち物の種類を考えて大きさを決めたいですね。 1階にファミリークローゼットのある間取り モデルハウス ファミリークローゼットとは、文字通り家族のクローゼットになります。 こちらも各御家庭によって収納するものは変わってきますが、普段着る衣類や持つバッグは最低限収納したいものです。 2階に個室を設ける間取りが多いと思いますが、その個室にクローゼットを作って衣類などを収納する計画にすると、どうしてもモノが2階に上がって行ってくれないことが多いです。 制服や冬の上着、良く持つバッグなどはついついリビングに出っぱなしになります。 2階には寝具類やフォーマルウエアなどをまとめて収納できる小さな納戸的なものがあれば十分でしょう。 ファミリークローゼットに余裕があれば、雛飾りなど季節物で大きなものが収納できると移動距離が短くて便利ですね。 Y邸 上の写真は洗面脱衣室・お風呂に行く動線をファミリークローゼット内に作ることで、ここにタオルや下着類を収納するとストレスなくお風呂に行けますね。 手前がキッチンなので洗濯機までまっすぐ行けるため、料理をしながら洗濯機を回す、といった動作がストレスなく出来そうです。 N邸 上の写真は右奥に見えているのがファミリークローゼットです。 こうした家を出る動線上にクロークを作ると、制服やスーツを脱ぎハンガーに掛け普段着に着替える、バッグを置く、と言った動作がスムーズに行えますね。 また、朝夕の着替えなども移動せずに出来る便利な間取りでもありますね。 クローゼットと玄関はつながっていて、帰宅後は玄関→クローク→リビングという動線で室内に入ります。 これも着替えや荷物を置くといった動作がスムーズに行える間取りです。 関連記事です ↓ 後悔しないウオークインクローゼットの作り方 ランドリールームのある間取り 共働きで洗濯物を外に干せない。 また、花粉症などで外に干したくない、そういった要望をお持ちの方が多くなっていると感じます。 そうでなくても梅雨時などに、ついついリビングに洗濯物がはためいているなんて光景が目に浮かびます。 せっかく建てる新居なのですから、出来ればそういったことは避けたいですよね。 そこでランドリールームです。 洗濯物干し部屋ですね。 広さに余裕がなければ洗面室を少し大きくして干すスペースを作るとか、 室内干しについては普段外干しの方でも是非考えておかれることをお勧めします。 I邸 上の写真は手前が洗濯機のある洗面室で、奥が洗濯物干しスペース、さらに奥がウッドデッキへとつながります。 外干しまで一直線に進む間取りです。 場合によっては洗面脱衣室はごく小さくして、ランドリールームに洗濯機を置くと省スペースになります。 また、ランドリースペースとファミリークロークが隣接している間取りですと、干す、取り込む、そのまま片付ける、といった一連の流れがスムーズに行えます。 その際はちょっと畳めるようなカウンターでもあるとなお便利ですね。 普段は外干しがメインで緊急避難的に室内干しを考えたい方にお勧めがこちら。 PIDというワイヤー物干しです。 普段はワイヤーは収納されていて、使う時だけ引き出します。 なかなかの優れもので、あまりたわむことなく10キロまで干すことが出来ます。 ただくれぐれも設置場所には気を付けてください。 まともに目に入るリビングの一角などは避けたいところですね。 吹き抜けがある間取りでしたら、2階のホールなどが向いているかもしれません。 新築するなら室内干しの場所を確保しよう 間取り=収納計画のまとめ 間取りとはすなわち収納計画であると認識する。 収納はただやたらとつくればいいものではない 使う場所に収納スペースがある、あるいは行動の動線上に収納スペースがあるように間取りは計画する。 モノにはサイズがあり、適正なサイズの(特に奥行)収納にする。 衣類は基本的にハンガー収納にしたほうが畳む手間もなく型崩れしにくい。 最後に通路を利用した、省スペースで大容量の収納をご紹介します。 H邸 玄関ホールの通路です。 H邸 扉を開けるとずらりと棚があります。 土間側は靴収納。 室内側は日用品や保存食のストックに使えます。 棚の奥、扉で隠れている部分はハンガーパイプなのでコートをかけたり、掃除機を建てて収納したり出来ます。 通路を利用した、省スペースな収納ですね。 ハウスメーカーや工務店から出てきた間取り図を、是非こんな視点から見直して設計士さんにご希望を伝えてください。 素敵な家づくりになる事を願っています。 間取りについてはこちらの記事もどうぞ。 ブログで書いてみた。間取りの前に押さえるべきポイント
家を建てる前に読みたいお話
2019.12.20

家づくりのための土地探し、ポイントを押さえよう!

土地を自分で探す?誰かに頼む? 不動産屋さんに手あたり次第飛び込んでも、同じ仲介情報ばかりの場合がかなりあります。 あるいはその不動産屋さんが開発して売りに出している場合は、その土地をすすめて来るでしょう。 不動産屋さんは土地が売れればいいのですから、早く契約を促されることもあります。 でも、やはり建物との関係が重要ですから、家のことやお金のことも含めて相談できる、建築会社に土地探しを依頼するのもいいと思います。 その場合、例えばハウスメーカーや工務店になるでしょうが、土地を扱っているハウスメーカーや工務店の場合、やはり自社で持っている土地を売ろうとすることはあるので、そこは注意深く検討したほうがいいでしょう。 また、そういった土地は建築条件が付いているでしょうから、そのハウスメーカーや工務店で自分が希望しているような家が建つのかどうかはとても重要なポイントになります。 運よく気に入った土地があったとしても、契約する前に出来れば建築依頼先に見てもらって判断するのがベストだと思います。 マルトでも多くのお客様が土地の契約前にご相談に来られます。 土地探しの重要なポイント ポイント1・土地を選ぶ優先順位を付けましょう。 土地探しでの希望は色々あると思いますが、全てを叶える土地には中々巡り合えません。全てにこだわってしまうと、せっかく見つかったまあまあ良い土地を買いそびれることがあります。絶対はずせない条件は3つまで。あとは迷った時の判断材料程度でいいと思います。 まずエリアの決定は必要です。○○市あるいは○○市とか、○○駅から○○駅とかですね。 自分たちの暮らし方を考えて、生活の利便性重視で街中にするか、環境重視でのどかな所を探すかなど、お子様の事やリタイア後の事も含めて決めないといけないこともあります。 また、当初は日当りも風通しも景色もいい、前の道も車や人があまり通りそうにもないのどかなところと思っていても、周囲に住宅団地やマンション・アパートが出来る可能性もあるので、周辺環境を見て将来を予想することも大事なポイントです。 住宅団地で隣地に建物が建っていない場合も同じように、隣地の人が建てるならどの方向に寄せて配置してくるか?などを予想したうえで決定したいものです。 このあたりのことは、建築のプロと一緒に検討したいところですね。 そしてもちろん価格も重要なポイントです。 土地にばかり目がいってしまい、広くて申し分ないと思っていても建物にかける予算が無くなってしまっては困ります。 生活費や子供の教育費まで圧迫しても困るのでトータルで考えましょう。 優先順位の主な項目としては、 〇〇市 〇〇駅近 学区  市街地あるいは郊外  病院やスーパーまでの距離や移動手段  価格  大きさ  ロケーション  ポイント2・その土地に家が建てられますか 土地探しで希望通りの土地が見つかっても、必ず家が建てられる訳ではありません。 購入する前に確認しておかないと大変な事になってしまいます。 都市計画法で【都市計画区域】と【都市計画区域外】があります。 更に都市計画区域の中に【市街化区域】と【市街化調整区域】と【非線引き都市計画区域】があります。 市街化区域の中は色んな用途地域に分けられていますが、工業専用地域以外は住宅の建築は可能です。 それぞれの用途地域によって色んな規制がかかってくるので思い通りの家が建てられない事もあります。 注意するのは【市街化調整区域】です。 基本的には住宅は建てられません。 もちろん住宅は建っていますし、建てられるスペースもいっぱいありますが、建てるための条件に合う必要があります。 田舎のエリアは市街化調整区域の場所が多いので注意して下さい。 また、地域により条例や協定等で思い通りの家が建てられないことがあります。 例えば景観条例の範囲に入っていれば、屋根の方向や屋根の色、外壁の色、緑化面積等規制がかかってきます。 特に観光地周辺はよくあるケースです。 遺跡の出そうな地域も注意です。 埋蔵文化財の発掘調査により、何年も調査にかかり建築が出来なくなる場合や、発掘費用を負担するケースもあります。 ただ現在では個人住宅の場合は国や自治体が負担したり、補助金が出たりするようです。 遺跡の範囲内かどうかは各自治体の文化財課や教育委員会等に問い合わせればわかります。 仮に範囲内であっても試掘調査だけで終わる場合や調査済の場合が多いのですが、稀に大事になることも頭に入れておいて下さい。 次に区域・地域は建てられる条件に合っていても【接道義務】というのが建築基準法にあります。 建築する土地が幅2メートル以上、前の道路と接していることが必要です。 道路の条件として4メートル以上の幅が必要ですので、4メートル未満の時は中心から2メートルのところが道路の境界線となります。 実際の道路境界と中心から2メートル後退した境界線の間は自分の土地でありながら、住宅は勿論塀や物置すら作れないので注意が必要です。 また、道路があってもその道路が建築基準法上の道路である必要があります。 基本は国道・県道・市町村道といった【公道】でないといけません。 10メートル幅の大きな道路で車が通ってる道路でも実は農道だったりします。 農道でも市町村道として認定されたりしていると可能ですが、単なる農道では建てられません。 接している道路の種別も注意が必要ということですね。 ポイント3・その土地は安全な土地ですか? 安全な建物を建てるには、安全な土地が絶対条件になってきます。 古くから自然災害によって失われた家屋や命が沢山あります。 記憶に新しいところでも、熊本の地震や西日本豪雨災害があります。 地震に関しては建物の性能である程度安全を確保できますが、水害、土砂災害は建物の性能では大部分が対応しきれません。 過去にも災害を繰り返している地域や、低い場所は土砂崩れや土石流等要注意ですので、ハザードマップ等を参考にしてみて下さい。 不同沈下(建物が斜めに沈む)に関しては地盤調査により地盤改良や基礎杭により対策できますが、液状化対策はまだまだ確立されていないので造成前は沼地だったとか、盛土された土地だとか土地の履歴に注意しましょう。 参考程度ですが地名に水に因んだ文字が入っている、沼・洲・浜・池・沢・潮・浅・深・渡など、さんずいの付く漢字や、川・河・魚・貝・下・窪などは軟弱な場合があります。 土地探しで大事な地盤についての詳しい記事はこちら 地盤調査や改良ってどんな方法がある? 地震に強い家を建てたい! 土地にかかるお金のはなし 予算・資金は土地・家を含む建築時トータル、その後の人生トータルで考えなければいけません。 特に若い方は子供が生まれるなど家族構成の変化があります。 教育費や車など高額なものの買い替え、老後の生活費など先を見通したライフプランが必要です。 ファイナンシャルプランナーに相談するのもいいでしょう。 住宅ローンを組む方がほとんどだと思いますが、借りられる金額よりも肝心なのは月々いくら返せるかになってきます。 このあたりはハウスメーカーや工務店の営業マンでもある程度は答えられるかと思います。 マルトでももちろん対応しています。 他にも家を建てて住むまでにも土地代金の他に色んな費用が必要になるケースがあります。 現状が畑や田んぼという農地の場合、地目が農地であれば農地転用の許可が必要になります。 これには申請費用と時間が必要です。 土の入れ替えや埋め立て等が必要な場合もあります。 電気の引き込みでも広い敷地や電柱電線の位置により引き込みを中継するポールを立てないといけないケースがあります。 上下水道が整備済みか否かでは大きく費用が変わってきます。 近くに上水道を取り出せる本管が通っているか? 敷地への引き込み易さも費用に影響します。 下水道が引き込まれていない場合は地域にもよりますが、工事代金(引き込み及び道路補修費用等)の他に、受益者負担金が敷地の広さに対して掛かってくる場合や、農村下水等は一律でかかってくる場合があります。 高額の地域もあるので要注意です。 また、下水道が整備されていない地域は個別で浄化槽が必要になってきます。 単独浄化槽か、生活排水を処理する合併処理浄化槽か、によっても費用は変わってくるのと、いずれ下水道が整備されたときに繋ぎ変えの費用も必要になってきますので、少し高いくらいならインフラが整備されてる土地の方が安くつくかもしれません。 道路や隣地との高低差がある土地も、擁壁等の工事が必要になる場合もありますし、隣地との境界にブロックや塀が有るか無いかでも大きく変わってきます。 境界がはっきりしていない場合は、確定するために余分な費用が必要になってくるので注意です。 土地の価格はある程度相場によって決まっているので格安!というのはなかなか出てきません。 安い!には何らかの理由があるのが普通です。 気を付けないといけないのは表示面積あたりで価格の比較をすることです。 面積が広くて安いなあと思っても、歪な形だと有効に使える面積が狭くなるので使える面積で比較した方がよいでしょう。 また使える面積で比較したとしても、建物の形状を凸凹しなければ有効に使えないならば建物価格が割り増しになります。 敷地は四角で使い易くても、路地状敷地(旗竿地や袋路とも言われる)の場合、通路部分があるので有効敷地の面積での比較が必要です。 また通路部分の距離によって必要な通路幅が決まっていますので(地域によって違う場合もある)注意して確認しないと、建築できない場合もあり得るので注意です。 土地探しについてのポイント まとめ 土地を買って家を建てるほとんどの方は一生に一度の体験です。 そして一生暮らす場所になります。 気になる土地が見つかれば、可能であれば建築依頼先に見てもらうことを強くお勧めします。 素人ではわからない、家を建てる上でのアドバイスを必ずもらえます。 また、朝・昼・晩や晴れの日・雨の日、平日の様子や休日の様子など、何度も足を運んで慎重に決めましょう。 とはいえ慎重になりすぎるとチャンスを逃すことにもなるので、思いきることも必要ですね。