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工務店としての日々の仕事の中から、「これは家を建てる前に是非知っておいて欲しい」という
基本的な家づくりの知識や、家づくりや暮らしについてのちょっとしたヒント、
マルトからのお知らせなども記事にしています。
気になる単語でも検索できます。例:「資金計画」「土地」「間取り」など

現場日記
2019.02.08

床下エアコン・・・空気の流れを読む

先日床下エアコンを設置したお客様から、「床下エアコンの効きが悪い」とのご連絡があり、点検と合わせて原因調査に行ってきました。 完成時に様々な検査をしたつもりですが、もう一度チェックに床下へ うん、やっぱり問題なし。 循環を助ける為のサーキュレーターを設置しているのですが、それの稼働も問題なし ただ・・・ 確かに、問題の和室下はやはり少し寒い。 他は熱いくらいに暖かいのになんで??? 答えはまさに便秘・・・いやいや、袋小路になっていて抜け道が無かったんですね。 正確に言いますとガラリの数が少なかった(面積が少ない)ので、エアコンより一番遠い位置にある家の一番奥になる和室下は、暖気はこちらに来ようとするものの、床下に溜まった冷気の出口が無いもんですから、ずーっと暖気に押し込まれた状態の空気の交通渋滞がおこっていて、暖かい空気が出なかった訳です。 床下エアコンを採用する上で様々な所で勉強させて頂き、これで完璧!という方式でやってみたのですが、想定外の問題がおこりますね お施主様にはご了承頂きまして、ガラリの数を増やさせて頂きました。 昨日までは暖かかったので確認できなかったのですが、最強寒波が来る今週の3連休に一度確認に行ってまいりたいと思います。 こちらはマルトの家づくりについての考え方です 夏涼しく、冬暖かい快適な家 こちらの家は2017年秋に完成したのですが、それからお庭を作らせてもらいました。 小上がりでくつろぐ家 ちょっといい感じになってきましたね。
現場日記
2018.01.14

アンカーボルトにも種類があります

住宅の基礎で使用するアンカーボルトとは、基礎の立上り部分に埋め込み、土台をそれに取付けて、基礎と上部の建物を緊結する為のものです。 長さや太さに何種類かありますが、一般的なアンカーボルトといえば、 このように、先がLの字に曲がっているものでした。最近では、 こんな形状のものがあります。 このように下の方でアルファベットのWのような形状になっている理由は、定着長さといって、コンクリートに埋まる分の長さにも規定があって、M12(直径12mmのアンカーボルト)の場合250mm以上コンクリートに埋まっていなければなりません。(こちらの現場ではそれ以上にありますが) もしその長さに足らない場合に、このように曲げると定着長さが確保しやすくなります。 また、真ん中辺りでクランク状に曲がっているのは、基礎の中の鉄筋が何本も重なり、その中心付近にアンカーボルトが設置できない場合、そのクランク形状を利用して、基礎の巾の中心付近にアンカーボルトがセッティングできるようにする為です。 許容応力度計算によって設計された基礎の配筋は、「鉄筋だらけ!?」という感じになる場合もあり、そんな時にはこのアンカーボルトでないと、うまく設置できません。 人気の関連記事はこちら ↓ 基礎配筋|人通口の周りは補強が肝心 ベタ基礎だからと安心できない 布基礎との比較 動画あり