滋賀の工務店が国産無垢の床材をまじめに推すブログ
住宅の床材についての基本の知識はまずこちらから そもそも論ですが、皆さんは無垢の床材を正しく理解…
家を建てるのに必要な工程の中でも、ごく初めのほうの工程を紹介してみます。
聞きなれない言葉や、見慣れない作業が多いかと思いますが参考になればと思います。
ちょっとした建築雑学のお話です。
地方や宗旨によっても違いはありそうですが、工事の無事を祈って土地の神様にお願いする儀式です。
もちろん、するしないは自由なのですが、弊社のお客様はほぼされていますね。
写真は神式ですが仏式などもあります。
この時に「鎮め物」を頂き、基礎工事の際に地面に埋めます。
地鎮祭や鎮め物についての詳しい記事はこちら。
この後、地盤改良が必要な場合は改良工事が入ります。
敷地のどの位置に、どんな大きさで、どんな形で建つのかを知る為に、外周の壁がくる部分の地面にロープ等(写真でいうと緑色のヒモ。昔は縄を使用した為地縄張りといいます)を張ります。
最終的にこの位置で良いかという事をお施主様に確認します。
いつもこの時にお客様にお話しするのですが、地縄張りを見たお客様が大抵おっしゃるのが、
『小っちゃ!』
広い敷地の中にロープを張った地面だけをみると、とても小さく感じます。
基礎が出来上がった段階でも、イメージしていたよりは小さく感じられる方が多いです。
でも、上棟日に棟木まで組みあがった状態を見られると
『うちの家大きかったんやなぁ。』
という感想が。
ですから、地縄張りで『小さい』と思っても、建ったらそんなことないですよ!とお話しさせていただきます。
地縄張りで大まかな位置を確認した後は、設計図書に記載通り、ミリ単位での位置を出す為に水盛遣り方をします。【丁張ちょうはりとも言います】
建てる家の外周よりも少し広いところに杭を打ち、その杭に「水貫」という板を水平に取付けます。
その水貫に、基礎の立上りがくる部分に印を付け、その印を元に基礎を作っていくことになります。
現在では、水平を出すのは【レーザーレベル】という機械で、設置した高さでレーザーを出すので、その高さに合わせれば水平になります。
また、直角を出すのは【トランシット】という機械で、直角どころか、〇〇度〇〇分〇〇秒の単位まで出せます。
そんな機械がなかった頃はどうしていたかというと、
図のような原理で、バケツのような入れ物に取り付けたホースの先部分の水の高さはバケツ内の水面高さと同じになります。
以前は大工さんなら誰でも持っていました。
ちなみに、専用の道具でなくても、ペットボトルの蓋に穴を開け、水が漏れないようにホースをつなげれば、立派な水盛管になりますし、もっと簡単にしようと思えば、バケツにホースを漬けるだけでもOKです。
こうやって水で水平を出すことから水盛と呼ぶようになりました。
水のラインに合わせて設置する板なので【水貫】
水の高さに合わせて張る糸を【水糸】
要は、基準となる水平な高さを【水】と呼びます
では、直角を出すのは、【トランシット】という角度を出す機械がなかった頃はどうしていたのでしょうか。
『ピタゴラスの定理』
です。
直角三角形の斜辺の2乗は、他の2辺のそれぞれの2乗の和に等しい。
斜辺をA、その他の2辺をB、Cとすると、A=B+C ということです。
この公式が成り立てば直角であるということなので、巻尺等があれば直角が出せます。
若い頃に教えてもらったのは
サ・シ・ゴ
三角形の3辺が3:4:5なら直角三角形になります。
例えば、4mの直線の両端から3mと5mの交点になる所と4mの端部(3mの方)とを結んだ線とは直角です。
この割合は大きくても小さくても変わらないので、その建物の大きさに合わせ、直角を出していました。
水盛遣り方で基礎の配置に印を付けたら、根切という、基礎のくる部分を掘る作業になります。
この写真では、建物の外周部だけが掘られているように思えますが、中の部分も、『水』からキッチリ高さを割り出して調整されています。
その後、設計図書通りに砕石を敷き、よく転圧して掘り下げた外周部に『捨てコン』という、コンクリートを流し込みます。
この画像では判断しにくいのですが、捨てコンの均してある高さは、地盤面=設計GL(グランドライン)より18低い位置なので、建物が完成した時には、完全に隠れている事になります。
上で紹介した『捨てコン』は何の為にするかというと、墨出しの為です。
現在弊社では、ベタ基礎で構造計算をしています。ベタ基礎はまず外周部の型枠を設置しなくてはならないのですが、その型枠を設置する位置に印をつける為のコンクリートです。
その上に墨つぼで線をつけていきます。
ご存知ない方の為に、墨つぼとは
車輪のような形のところに糸が巻き付けてあり、糸を引き出すと、墨を染み込ませてある布等を通った時に糸に墨が付きます。
線をつけたいところの両端にその糸を張り、糸をつまんで弾くと、真っ直ぐな線が付くというものです。
大工さんが使っている印象が強いのですが、大工さん以外でも、建築関係の仕事では必需品です。
最近は墨がこぼれにくく、携帯しやすいこんな形のものが、よく使われています。
で、墨つぼを使い
こんな風に型枠の位置を出します。
全面に防湿シートを敷きます。
地中からの水分というのはものすごくあり、時期によっては、防湿シートが全て敷き終わった時に、最初に敷いたシートの裏側には水滴がついていたりします。
このシートを敷くのと敷かないのとでは、床下の湿度に雲泥の差が出ます。
基礎工事については大切なことも多いので別記事で書くことにします。
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建てる時には教えてくれないこともあります。
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